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映画「アラビアンナイト 三千年の願いわ」感想 願いを取るか、愛を取るか、愛で物語が生きる
物語とはなんだろうと考えました。願いを叶えるためにジンは歴史を巡ります。物語ってなんだろうなあと思いましたが、ジンを観ると、恋愛と切っては切り離せないなと。
物語は誰にしもあると思うんですが、人の物語ほど楽しく、悲しく感じることはないでしょう。感情が動かされるからこその物語。
この映画のポイントは次の3つ、
ジンの恋愛
恋愛>願い
恋愛は偶に合うからこそ
ジンは、願いを叶えてもらえることができたのに、相手への愛のために失敗しますが、それこそが物語になります。
仮にジンが3つの願いを叶えてもらうことで、楽園にいくとすると、物語は終了してしまいます。物語は先に続くからこそ楽しめます。そこを教えてくれる映画でした。
愛は物語のテーマとしては定番ですが、だからこそ幅広い表現ができます。
最近は読まなくなりましたが、恋愛小説は、後日談があるぐらいが楽しいのです。告白するまでが楽しく物語になる。漫画でも小説でも、告白が成功して二人が平凡に暮らす姿にはワクワクしない。先が分からないからこその愛だと思います。
ジンの願いに見せかけた、恋愛映画だったのが驚きです。
この映画では、ラストにジンは女性と愛し合いますが、ジンの宿命から偶にしか会えません。ただ、一時的な別れは返って絆を強くするものに感じます。家庭内別居ではないですが、お互い偶に会えるように離れて暮らすことがいいなとは思います。これは親子でも同じで、そうすることでお互いをより思いやれる。要するに、お客さん扱いできるようになります。
長くいすぎると、互いの悪い点のみを見ることになるので、それは中々にキツイ。限度はありますが、離れて暮らす方が長期的に愛し合えるのかも。
愛のために目的を遂行できない。これは、感情が理性を上回ることで起こりますが、実際にビジネスに当てはめると、かなりキツイ。毎日変わる感情でアウトプットや成果が変わるわけなんで。
それを何とかしようとするのが、お金だったり、権力だったり、願望だったり。わたしから見たら、ジンは人の願いを叶えることで、ジンのの楽園にいくはずが、愛によりそれを達成できなくなってしまう。悲しい結末と言えばそうですが、愛とはそれほどの強さをもっているのでしょう。
正直、わたしは愛の巨大さは分かりません。それほど異性にのめり込んだ経験はないので。ただ、物語として、愛を組み込むのは観ていて納得はできます。
仕事を取るか、愛、感情を取るか?正解は分からないですが、それを判断するのは自分です。ジンは様々な体験から、願いと愛を天秤にかけてきました。現代だと、恋愛か仕事か?
結局のところの、感情か理性かのもんだいなのかもしれません。
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