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忍びの家 現代に生きる忍びには自由恋愛も職業の自由もないのか

◯正直、江口洋介さん目当てで気になっていました。るろうに剣心で斎藤一を演じていましたので。ところがどっこい、賀来賢人さんと高良健吾さんもめちゃくちゃ良かった。宿命の兄弟で彼らなりに忍者に対して想いを持っていましたから。とにかく、現代に生きている忍者像で、国から使われ、結婚も恋愛も自由にならない、あくまで忍者という道具の面が強くてダークな雰囲気な作品です。アクションもすごいのですが、ちょっとした場面が印象に残ります。会社で戦う母、父を慕う女性が忍者など日常でありそうな場面に力が入っています。忍者って、ドラマとかアニメとか漫画で特殊能力バトル!みたいな展開が多いですが本作は違います。鍛えた肉体や知識で勝負しますし、雇い主にも反逆はしません。最後まで雇い主の話を聞き、命令に従い戦っていく。ある意味での忍びの残酷さが垣間見える作品です。忍びとは何かがズバリと突きつけられる、怖いようで一方で彼らは表向きは普通に生きている。そのギャップが見ている人に恐怖や戸惑いを与えるのかなと。能力バトルではなくて、忍びの宿命と家族の話。命令は絶対であり、背くことは許されない。過酷な忍びの話があります。



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