大阪古書研究会

大阪古書研究会は「天神さんの古本まつり」の開催、合同目録「萬巻」の発行などを通じ、古書…

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大阪古書研究会は「天神さんの古本まつり」の開催、合同目録「萬巻」の発行などを通じ、古書文化の普及・啓蒙を目的に活動を行っています。 https://osaka-koshoken.com/

最近の記事

スンシン堂のイベント出店情報過去・未来

おはこんばんにちは、スンシンです。 ぼくの前回の更新が3月末だったということで、4月から今日までに、どんな古本イベントに出ていたか、振り返ります。 4月2日から9日まで、イズミヤショッピングセンター昆陽店で、「昆陽古本まつり」というのに参加してました。 「昆陽」って読めます? ぼくは、わりと最近まで読めませんでした。 ブックオフ尼崎西昆陽店にちょくちょく行くようになって、いつの間にか読めるようになってました。 昆陽古本まつりでは、ウィトゲンシュタインの『哲学探究』が

    • 最近買った本

      梁山泊 島元唯我 最近買って読んだ本です。 ・つつがない生活 装飾なく綴られる生活に大人が忘れたそれがある。 ・右手を失くしたカリスマ MASAMI伝 ブルーハーツの「僕の右手」のモデルだとかで気になってた方  ・地元最高 表紙のポップなイラストからは考えられないほどドープでハーコーな1冊 関わりたくはない。 ・恋と退屈 近所にある自転車屋さん(タラウマラ)でなにかといつもお話しする中でたまたまその日銀杏BOYZの話になり帰りに買って帰った。峯田和伸ってすごいバラン

      • 外文好き古本屋が最近買った新刊本5冊と今読んでいる本1冊

        おはこんばんにちは。 寸心堂書店のスンシンです。 ふだんからガイブン好きだと標榜しているんですが、お客さんにどのくらい浸透しているかは、よく分かりません。 大阪の古書組合の内輪では、僕がガイブン好きだというのは、けっこう知ってもらえているかなと思います。 ちなみに、通じていると思いますが「外文=ガイブン」というのは、「外国文学」のことです。 そういう、ガイブン好き古本屋であるスンシンは、プライベートでどういう新刊本を買っているのかと、今まさに読んでいる本は何の本か、とい

        • 最近のこと

          厚生書店です。 長らく途絶えていたノートを再開するに当たり、原稿の取りまとめとアップの作業を一手に担当してくださっている寸心堂書店さんに「うまい文章は誰でも書けるし面白くない。あまり考えずにササッと書きましょう」(厚生超訳)とのお達しがありましたので、いつも以上に何も考えず徒然と、、、。 最近のことその① 一年近く前の研究会例会で梁山泊の唯我さん(古書研最年少)から初めて参加した京都ポルタ(やったかな?)での即売会の報告で「木箱を二段も三段も積み上げても売れない。陳列す

        スンシン堂のイベント出店情報過去・未来

          今年買って読んだ本

          梁山泊 島元草多 今年買って読んだ本 漫画は他にもあるけど良かったやつ 話題の「エブエブ」見ました。なんか高橋源一郎が書いた小説みたいと思ったけど見当違いかもしれません。隣のおばちゃんが開始からずっと笑ってた。 おわり

          今年買って読んだ本

          『ヒップホップ・アナムネーシス ラップ・ミュージックの救済』

          梁山泊 島元唯我 「本を読まない世代(現在25歳です)と言われる僕らですが、少なからず僕も読んできたものがあります。せっかく大阪古書研究会でこのnoteを始めたので、今まで少ないながら読んだ本の紹介と、僕自身スキルアップのために本を読み紹介していけたらと思っています。」 と書いたのが去年の7月半ばでそれからズルズルと僕自身も古書研究会note自体も休み休みになってしまい、これではダメだと会議の中で再開しようとなり、クジの結果、僕が一番目なりました。 一昨年のコロナど真ん

          『ヒップホップ・アナムネーシス ラップ・ミュージックの救済』

          赤いジャンパー、元すし職人、元キャバレーのボーイで、今は古本屋の菅さん

          厚生書店 杉本信一    秋雨が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、「天神さんの古本まつり」が近づいてきたのでございます。先日からひと足早く開催中の四天王寺さんでの即売会は大変雨の影響を受けられまして、誠に気の毒なことでございます。たまにお客様からお尋ねいただくんです。「やっぱり天神さんグループと四天王寺さんグループは仲悪いんでっか」と。(やっぱり、ってなんでんねん)と心の中でツッコミを入れながら「いえいえ、そんなことはないんですよ」とお答えするのですが、

          赤いジャンパー、元すし職人、元キャバレーのボーイで、今は古本屋の菅さん

          「天神さんの古本まつり」情報!!! と、寸心自己紹介(続)

          おはこんばんにちは。 外国文学好き古本屋の寸心です。 今回は、10月の「天神さんの古本まつり」の告知の告知と、スンシンドウのアイウエオ(2)「か」から「こ」の2本立てでお送りします! 天神さんの古本まつり「天神さんの古本まつり」は、10月14日(金)が初日です! それから5日間、つまり18日(火)までです。 大阪天満宮の境内でやってます。 落語をやっている繁昌亭の側から入ったらすぐその辺りでやってます。 イベントの詳細は、大阪古書研究会のホームページでご確認ください

          「天神さんの古本まつり」情報!!! と、寸心自己紹介(続)

          謎めいた職業「古本屋」になりたいあなたへ 第2回

          古書からすうり    古本が好きで職業にしたい、あるいは古本屋になりたいのだけど不安もあって悩んでいる…そんな方々に少しでもお役に立てればと思い書いているこの記事。 今回は「実践編」として、実務的な点を取り上げていきたいと思います。 【実践編】◆実は意外と「肉体労働」で「長時間労働」 古本屋の仕事といえば、「儲からないけど楽な仕事」とか「本を読みながらレジに座ってて、時折お客さんに鋭い一瞥を投げかける」…映画や小説だと大体こんな感じですが、まったく完全に違います(笑)

          謎めいた職業「古本屋」になりたいあなたへ 第2回

          スンシン堂のアイウエオ(1)「あ」から「お」

          寸心堂書店の寸心です。 自己紹介がてらに、適当なトピックでアベセデールをやります。 一つ一つのトピックについて、三文しか書きません。 今回は「あ」から「お」までです。 ※  ※  ※ 荒川洋治 現代詩作家でエッセイスト。ある時好きになって、その頃手に入る限りのものを手に入れて読んだ。「文学は実学である」。 アラン・プロスト 一九八〇年代に活躍していたF1ドライバー。マクラーレン・ホンダにアイルトン・セナとアラン・プロストがいた時代の前後、けっこう熱心にF1の中継

          スンシン堂のアイウエオ(1)「あ」から「お」

          私はデジタル古本屋かアナログ古本屋か

          杉本梁江堂 杉本豊三    表題の言い回しがすでに古めかしい感じがしますが、もう10年以上も前から、古本屋の間では、「あるもの」の是非について、ちょっとした問題になっていることがあります。 その「あるもの」とは、所謂「古書目録」についてです。私自身は催事や自家目録において、古書目録を「作る過程」が好きですが、「古書目録」は、ネット販売が主流になりつつある現代において、ものすごくアナログな存在ではないでしょうか。もちろん今でも目録販売中心で、盛業されている古書店は多数ありま

          私はデジタル古本屋かアナログ古本屋か

          第25回天神さんの古本まつり

          厚生書店の杉本信一でございます。現在、大阪古書研究会の会長を拝命しております。 今年は「古書研」創立25周年、「天神さんの古本まつり」は25回目を迎える節目の年となります。 それまで大阪では大規模な野外の即売会は開催されておらず、講談師の故・旭堂南陵さんのお力添えで開催に至ったと聞いております。 開催当初はもの珍しさもあり、非常によく売れたそうです。私が自店として参加したのは第八回からかと思いますが、図面を引いて自宅前の路上で本を陳列する木箱を自作、併せて発行される目録

          第25回天神さんの古本まつり

          コロナ闘病記

          梁山泊 島元草多    7月某日  休日。気まぐれで某逸翁美術館へ行く。幽霊絵画の企画展(主に浮世絵版画)をやっていた。  拝観客はまばら。  知らぬ間に鼻風邪をひいたようで、水っぱながズルズルと出るがその他に特に気になることもなく、一三記念館も軽く覗いて帰る。 1日目  激しい頭痛とうなされるような気分、高熱が出ているらしい。  美術館に同行した友人は何ともないらしく、とにかく病院へ行けと言われる。病院を調べるのも辛いと伝えると、近所の病院に片っ端から電話をしてくれた。

          コロナ闘病記

          老人の古本屋

          キトラ文庫・安田有  古本屋を始めてから30年以上が過ぎた。  いままで色々な職業を転々としてきたが、結局古本屋が一番長く続いた職業ということになる。長く続けられたのはやはり本が好きだったということに尽きるように思う。  時は過ぎゆく、歳は重ねるとわかっていても、実際にそうなってみるまでは実感がない。気が付いた時にはもう遅い。浦島太郎状態なのだ(龍宮体験をしていないのに)。もっと早く引退するつもりだった。無我夢中で商売に勤しんでいるうちに気が付けば老人になっていた、というの

          老人の古本屋

          本を読まない世代

          梁山泊の島元唯我と言います。 滋賀の比叡平店(旧京都店)と大阪・梅田の古書のまち店で主に店番しています。 祖父が最初に岡山で店を始め、大阪、京都、滋賀と移転しながら続けてきました。 2、3歳の頃から10歳頃までと中学時代を祖父と一緒に暮らしていたので、小さい頃の記憶があるのはまず部屋の中、一面本棚が並べられていて、そこに多種多様の本が並べられていて、横積みになってたり、背のタイトルが逆さになっていたりカバーや函だけが落ちていたりと、とにかく本がたくさんあるのが当たり前の風景

          本を読まない世代

          謎めいた職業「古本屋」になりたいあなたへ

          三重県名張市で古本屋「古書からすうり」を営んでいる中田と申します。 職業について、イメージと実際は違うというのは良くあること。 では、古本屋というと、やっぱり違うのですが、何しろ珍しい類の職業なので、実情は謎めいているかと思います。 実際、開業してから「そうだったんだー!」と初めて解ったこと、「ぜんぜん違ったなあ…」と反省したこと、とにかく発見だらけでした。 古本が好きで職業にしたいと思っている方の後押しになればと思い、自分の経験を踏まえて、大まかな概要編と細々した実践編の

          謎めいた職業「古本屋」になりたいあなたへ