8月15日と平和ボケ

割引あり

今年も8月15日がやってきました。
日本人にとって8月15日は終戦記念日であり、戦場で戦死した軍人(戦死者)や空襲や戦闘行為に巻き込まれて犠牲になられた一般市民を慰霊する日であると認識している人が多いと思います。
特に戦死者については「英霊」として靖国神社に祀られています。
また、戦死者だけでなく空襲や戦闘行為に巻き込まれて犠牲になられた一般市民を慰霊する行事として、政府主催による全国戦没者追悼式が日本武道館で執り行われています。
私の両親も終戦当日は小学校3年生か4年生くらいの子供でしたので、戦場に行く事はありませんでしたが、親元を離れて疎開先での不自由な生活に苦労していた話もよく聞きました。
もし、1945年8月15日に戦争が終わらなかったら、少なくとも私はこの世に生を受けていたかどうかわかりません。
それだけに、私にとっても8月15日は特別な日なのです。

今年で終戦から78年目の8月15日を迎えますが、今日に至るまで日本国が戦争に巻き込まれる事なく平和な社会を維持する事が出来たのは奇跡としか言いようがありません。
その平和が維持できた要因としては、戦争放棄を規定した日本国憲法第9条の存在、平和外交の積み重ねの成果という政治的な努力。また戦争当時に戦場で戦った軍人が今の平和な日本の礎を築いたなど議論は尽きないところですが、そこに正解は存在しないと思います。
こうした自由に議論ができる環境こそが、戦争を抑止し平和な社会を維持する事に成功した最大の要因ではないかと私は考えております。

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