ひまじん

私立伊都大学在学中。

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最近の記事

ぼっち大学生、銀山温泉の旅館に一人泊まり、思案する

小型機にかかる短いタラップを降りると、きんと冷えた空気が身を包んだ。 日はまだ暮れていないがどんよりとしていてどこか薄暗いのが如何にも冬の東北という感じだ。 クリスマスを控えた街と人とが眩しすぎる自分にとってこの薄暗さはむしろ心地よく、きんと冷えた空気も独り身の寂しさに比べれば別に厳しくはない。 食パンとコーヒーで目を覚まし、パソコンからしょうもない授業を垂れ流しながら洗濯と皿洗いをしてたまにバイトして夜になったら飯を作ってYouTubeを見て寝る。 たまにスーパーで高い肉

    • ウラジオストク駅にて

      昨年の9月、夏の終わりにしてはやけに肌寒い地だった。日本、関西国際空港からわずか2時間半、なのに街行く人の顔ぶれはアジア人でなく西洋人ばかりだ。それもそのはず、ここはロシア・ウラジオストク。いくらロシアの中で南にあるといっても日本よりは当然北に位置する。街を出歩く人々の装いはもう既に長袖だった。 そんな中、半袖で季節感のない東洋人の僕はホテルから歩いて数分、ウラジオストク駅に着いた。別に今から列車に乗るわけではなく、かの有名なシベリア鉄道の終着駅がどんなものかと見にきたのだ。

      • 自分が嫌いなインターネット上の文化3選とその理由

        新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請などでインターネットに触れる時間は確実に増えている。インターネットといえば自分が知りたい情報にすぐアクセスできることが魅力である…のにそのアクセスする過程で見たくも聞きたくもない情報に往々にして遭遇することがある。 この記事ではそんなインターネット上の嫌いな文化を個人的に3つに厳選してその理由を自分なりに考察してみようと思う。 1vtuberもどきが出てくるYouTubeの広告 まずはトップ画面でも使用した例のこいつらである

        • 新型コロナウイルスの流行で考えた~人の命より重いもの~

          日に日に増加する新型コロナウイルス感染者とそれに伴う自粛ムードの拡大。イタリアなど諸外国の事例を見ればこの傾向はしかるべきといったところだろう。春になったというのにこの新型コロナウイルスは今のところ収束を垣間見せることなく拡大している以上この先もこのウイルスは「撲滅」されることなくこの地球上に残り続けていくのではないかと勝手に予想している。しかしそれはとても恐ろしいこと…だろうか? よく考えてみてほしい。身近で類似した例であればインフルエンザがある。もはや冬の風物詩ともいえ

        ぼっち大学生、銀山温泉の旅館に一人泊まり、思案する