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1年間で200人を面接してきた学生面接官が学生に伝えたいこと

こんにちは!
とあるベンチャー企業で内定者人事をしています谷 叶多です!

以前こんな記事を書いた人間です。

本日は、約1年間1次面接官(グループ)、2次面接官(個別面接)
合計約200名の学生と面接を行ってきた僕が、
面接官を経験したからこそ知ったお互いにとって必要なのでは?ということをお話します。

かなり僕の主観に近い形なので、面接における必勝法でも何でもありませんのでご理解いただければと思います。


一人から組織へ


僕は、2019年の4月からインターンを始めていて、面接官になったのが6月頃のこと。
就活を終えてからは、4ヶ月後のことでした。

最初のころは、僕なんかが面接してもいいんですか?という気持ちでいっぱいでした。自分の会社のことも全然理解してないし、何を聞けばいいかも曖昧ですし、右も左もわからないとはまさにこのことみたいな状態でした。


ただ約一年間面接官を続けてきて、わかったことがあります。
それは・・・

会社にはそれぞれ大事にしているものがある。

ということです。


例えばそれは「企業理念」であったり、「ビジョン」であったり、はたまた「事業内容」だったりします。
企業にはそれぞれ変わらない大事にしているものがあって、
その大事なものに基づいて採用しているということを覚えておいてください。


例えばある企業は、
世界で唯一無二の会社になる」というビジョン。
お客様を思いやる気持ち」が価値観。
人材紹介」という事業をやっていたとします。

ビジョン重視の会社は、世界で唯一無二になるということにテンション上がる人を集めたい。
価値観重視の会社は、お客様に利益になることにテンション上がる人を。
事業重視の会社は、人材紹介のビジネスモデルに魅力を感じる人を。

そういった具合に、会社が大事にしているものを中心に採用活動を行っているのです。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、意外と気づいていない学生の方もいるんではないでしょうか。


就活をしていると自己分析などで自分のこと中心に考えることが多くなって自分が大切にしているものはある程度明確になってくると思います。

一番最高な状態は、会社が大事にしているものと自分が大事にしているものが一緒だったら、最高なわけです。

そのことを面接の場でお互いに確認したいのです。

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面接の本質って…?


では、どうやって確認していけばよいのか。
そんな時に必要となってくるのが「思いやり力」です。

面接官をいたわりなさいとか、もっと立てなさいとかそういったことではなく、あくまでコミュニケーションとしてのお話です。


面接は「自分のことをどう魅力付けするかではなく、お互いの関係性をいかにして良い状態にするか」だと思うんです。決して「自分のアピールの場」という一方通行な場所ではないと思います。


みなさんは、本当に優秀なので就活でも多くの情報を得ていると思います。
例えば、結論ファーストで話しなさいとか、端的に話しなさいとか、
論理的に話をしなさいとか、、いろんなことを耳にすると思います。

どれも間違っていませんし、おっしゃる通りだと思います。
ただ、そのフォーマットで話すことに意識が向きすぎていませんか??
何のために結論ファーストが求められているのか、端的に話すことが求められているのか、その本質はどこにあるのでしょう。

結論、限られた時間の中で面接官に自分のことを伝えるため、
いわば面接官のために作られた話し方の手段に過ぎないということです。


できるだけ学生の方がリラックスした状態で、面接を受けてほしいので僕は最初に「僕もまだ学生ですし、みなさんと何も変わらない歳なんで”サークルの先輩と久々にご飯食べに来た”ぐらいの感じで大丈夫ですよ~!笑」
と紹介したりするのですが、緊張もあってか一方通行な場所に居合わせることもあります。



例えば「今どんなスキルが欲しいですか?」と質問した時に
「スキルは2種類あって、汎用スキルと専門スキルがあると思っていて、汎用スキルは~~で、専門すきるは~~だと思っていて、両方大事だと思うんですが、僕は専門スキルの○○が大事だと思っています。その理由は…」

と聞いたこと以上に返してくれる学生の方がいるんですけど、
多分学生の心理としては「自分はこういうことも知ってるし色々考えてきたから後悔の無いように言いたいこと全部伝えなきゃ!」
という思いなんじゃないかなと思っています。


ただ感覚的にはバレンタインデーで、チョコあげたら
ホワイトデーで、20万円のシャネルのポーチ返ってきた感じです笑

だから大事なのって、渡されたものがどれくらいのもので
相手は何を求めているかを確認しあう「思いやるコミュニケーション」だとぼくは考えます。


学生からすると、チョコが20万円のポールスミスの財布ぐらいの価値に感じたのかもしれないし、クッキーを返したつもりが、20万のシャネルのポーチを渡してたのかもしれません。

もちろん、その逆もあります。面接官側が渡すものを間違えている可能性です。

なので100%学生が悪いとは僕は思いません。
こちらにも責任があると思います。
ただできるだけそのミスが起きないように気をつけようと意識しています。


ここで、少し冒頭の話に戻りますが、
企業が大事にしているものを確認するのも「思いやり」です。
「私は御社が大事にしているのは○○で、だから私はこう思って志望してるんですが、この認識ってあってますか?」
みたいな。

自分が持っているプレゼントを明かして、企業が求めているものと一致するかどうかを確認しあってほしいんです。

なので、別に間違っててもいいんです。
間違った認識で、入社してしまうとミスマッチが起きる可能性があります。
こちらとしても学生としても一番避けたいことです。
お互いにとって幸せになれるかどうか、不安なく納得して就活を終えられるような状態を築き上げていく時間にしてほしいなと思います。

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練習方法


じゃあ、やってみましょう!って言われても難しいですよね。
なので、こんな練習方法ありじゃない?という提案です。

あなたは以下の会社の経営者および人事です。
どんな人を採用したいですか??

株式会社ベンチャー

ビジョン「ダイバーシティな世の中で、多数の幸せを」
価値観「感謝、はじめまして、継続」
事業内容「ITコンサル」

この会社が大事にしているものは、皆さんが決めていただいて構いません。
仮に僕だったら「企業の価値観」を大切にして、
「他者意識、チャレンジ精神、忍耐力」のある学生がほしいなって思ったりします。


僕が提案したいのは、面接官を経験してみるってことです。

面接官から見る景色を知ると自分のことも客観的にみることができるようになると思います。自分が経営者になるならどんな会社を作って、大事にするものを決めて、友達に頼んで面接練習をしてもらう経験をしてみるといいかなと思います!

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最後に

最後に今までの記事の内容をまとめつつ僕の考え方のまとめを綴ります。

「事実は一つだが、解釈は無数」
自分から見えているものも「解釈の一部」である。
一言に利他精神といっても自分がとらえるものと会社が大事なものには差があるかもしれない。
解釈を共通の事実に落とし込むことが、幸せへの近道なのかも。


コロナの影響であったり、自分じゃどうしようもないことで就活が滞っていることかと思います。本当に大変な状況だと思ういますが、一人の人間として心の底から応援しています。

皆さんが、幸せになれることを心から願っています!!


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