褐色細胞腫サバイバー9 夏休みの宿題編

今日も変わりなく過ごせました。
はじめましての方はこちらをご一読ください。

今日の現場のスタッフさんから「手術いつなの?」と声かけてもらった。
予定や病状なんかをお話しした。
すると「大丈夫よぉ!」と一言、その一言が胸をすげー通った。
「私だって今元気だし!」と、詳しくは聞けなかったがスタッフさんも何かの腫瘍をとったことがあるらしい。
「術後翌日は痛いけど、三日もすれば大体大丈夫」心配な部分が聞けた、ありがたい。
気になってることを質問した
「冬場響いたりします?」
寒い現場でショーをやる上では重要なのだ
「全然ないよー!」
また声が胸を通る。
術後の俺よ聞いたか、冬場、傷響かないってよ。
あとは、動けないのでとても暇ということも聞けた、他の方からも頂いていたので相当暇なのだろう。
暇対策にタブレットを固定するアーム、操作するリモコンを買おうか検討していたので購入が現実味を帯びてきた。

励ましのお声はいつだってありがたい。

ショーも楽しかったな。
昨日風強くて極寒だったので今日は寒いけど余裕!だった。
でもお客様は寒いからそれを忘れてはいけない、ああ、心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ。
最近始めた「みんなで何かするコーナー」が良い、バリエーションも増えてきた。レギュラー化するまで育て上げたい。
そう、ネタを育てるのって楽しいのよね。
アイデアできたら
・必要なものがあれば集める
・作る
・どの場面に入れたいか考える
・どういう空気にしたいかを考える
・よりよい言葉のチョイス、手順を考える
・実践投入
・振り返り、想定とのブレの検証、ブラッシュアップ
をしてます、繰り返すと想定外の広がりや、違う打順の方が活きることがわかったりする、没になったら寝かせて熟成、ライブ用のネタになったりする。
「この場面になにか空気変わる何かを入れられないかな!」が先に来ることもある。
「これやりたい!」のときと「どうにかするなにかが欲しい!」の時があるということ。比率は半々くらい。
ちなみにキャリア浅いころは作った段階でぶち込んでいたのでそれはそれは危ういことになっておりました←
でもそこから着地点が定まっていた方が良いと学んだので良しとする。
今はこれにより新ネタもある程度の打率が出てきました、冒険した経験は無駄じゃない。
当時の僕は冒険とも思っていなかったんだけどね。危うい危うい。

夏休みの宿題

そんなネタ作りの話を書いていたら思い出したのが夏休みの宿題。
もちろん最終日までためるタイプで、7月に終わったことなんてなかった。
「あと○○日あるから大丈夫!」この余裕が最高に無敵で気持ちよかったのだ。
もちろん最高に首が絞まる呪文でもある。
そんな小学校の夏休みの宿題、工作が好きだったけど貯金箱とかの「工作キット」は絶対に手を出さなかった。素材が揃ってるので説明通りに作ればある程度のものが完成するアレだ。
(今思えば当時から貯金箱作らせてみんな貯金しよーねー!なんてやってたから経済回らなくなったんじゃないの?純粋な疑問!)
当時の僕は工作キットは使ったら負けだと思っていた。なんなら使ったやつは負けだと思っていた。「あーはい、あれね」って感じに。
小1だったか、綺麗に仕上がった工作キットの貯金箱たちを圧倒する存在感の2リットルのペットボトルとビニテで作ったヘラクレスオオカブトを模したオリジナル貯金箱が誇らしかったし、詳しくは覚えていないけど何かの代表作品に選ばれて、展示された。
自分で作ったことが評価された嬉しさを感じていた。
それと、キットに逃げたやつらざまーみろという気持ちも。

でも今は違う、課題にはポイントがあり、ポイントに応えられれば評価が得られることがわかったからだ。その点工作キットは強い。
そして、人の得手不得手は万別なのがわかったのだ。
その不得手に寄り添ったのが工作キットなのだと。
僕はたまたま工作好きだったから工作が苦じゃなかっただけなんだ。
なんなら工作が好きというよりはアイデア出しが好きなんだ。
僕は楽器と絵が出来ない、学校のそれぞれの課題は最高に憂鬱だった。
それがそこそこのクオリティに仕上がり評価がもらえるキットがあれば確実に手が出ていたであろう。
そういうことだ。工作キットで救われた人が何人いるだろう、そこから工作楽しい!ってなって道が拓けたこともあったかもしれない。
すごいぞ工作キット!!そしてめんどくさいやつだったな当時の俺!
実はこれ話が脱線してたんだけど強引に戻すやつをしました。
(ショーでよくやっちゃうやつな!)

昔が面倒ということは今も当然面倒な奴で、自分が頑張りたい分野は自分で切り拓きたい気持ちが非常に強い。
だからフリーにやっていい大道芸が合ったんだと思う。
それに、パクったら罪悪感や自責の念がひどかった。
だからショーが形になるまでお手本や参考になりそうなものをなるべく見ないようにしてきた。
自分をガラパゴス化しようとしたの。
うまくいったこともいかなかっとこともあった、時間がかかったこともあった。
時間はかかったが結果は良い方に進んでいると信じたい。
今はより良いものを作るためにインプットは大切ということがわかったので色んな分野から取り入れようとしている。
それでもまだ、頑張りたいところは自分で切り拓きたい気持ちが強い、これに工作キットはないから、時間かけて自分で積み上げていくしかない。

100%オリジナルなんてないけど、それでも自分のネタを、自分のショーを育てていく気持ちでいたい。

大事なところで、ショーの評価はお客様が楽しいかどうかだ。
わかってはいるけど、ポイントに応えるためのものはこれ!じゃなくて、自分のやりたいことでポイントに応えるにはどうしたらいいかを考えちゃうのだ。
やっぱり遠回りするんだけど、見えてくる景色は最高だろう。

(ちなみにヘラクレスオオカブトの翌年は同じフォーマットで作ったタランチュラ、これは惨敗だったので焼き直しはダメだと小2で悟った)

それでは最後に
みんなー!!!

健康診断いこうぜー!!!!!

最後までありがとうございました!私はいつ、何時、どなたからのサポートもありがたく受けさせていただきます!それが生きる道!