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プルミエールビジョン2023出展の振り返り


パリ ノールヴィルパント見本市会場

日時 2023年2月7~9日

場所 パリ・ノールヴィルパント見本市会場

   住所 : ZAC Paris Nord 2, 93420 Villepinte, France

Tel : +33140682222


展示会場は、ホール4〜6の3ヶ所に分かれており、全部を回るには広すぎます。

プルミエールビジョンとは

1973年設立され、現在では世界最大規模で最も影響力が有るとされている素材の見本市です。
フランス・パリで年2回開催され世界中から1200社以上の出展企業、来場者も3日間で7万人(コロナ前実績)。
出展料などコスト面も含めて、中小零細企業には出展にハードルが高い展示会ですが、Masion D’exception という職人向けの特別枠があり、色々なご縁でエントリーする機会をいただきました。

通訳の荒木さんは、ロンドン芸術大学在籍時の2021年に下川織物で90日間のインターンシップを経験された愛弟子。今回はロンドンから駆けつけてくれました。

メゾンデクセプションとは

 Masion D’exception (特別な系統)と云う中小企業零細で且つ、他には無い職人技に特化したカテゴリーの出展枠。審査が厳しく20社程度の枠しか設けられていない。
伝統的な職人技術を産業として残すことを目的として、零細職人企業と大手メゾン、著名デザイナーを結びつけることを目的に、12年ほど前から始まった企画。
久留米絣を世界に向けてアピールし、商談に結びつけるには最高の舞台だと背中を押していただいた関係者の皆様の応援のおかげで出展することが叶いました。

メゾンデクセプションは、会場内の一角に仕切られたエリアにブースがあり専用の招待状を事前に受け取った方のみが入れる特別なブースとなってます。

出展にあたって 目的

 久留米絣は、220年の歴史を持つが、産地の規模は年々減少している。生産者織元も確実に減少していく中で世界中の中でも唯一無二の技術を持つ希少性の高い織物を次世代に残すために、さまざまな可能性に挑戦していきたい。久留米絣に対する評価は高く、ポテンシャルを秘めた織物をこのまま歴史の中に埋もれさせるのは勿体無い。職人として、努力を重ね続けていきたい。

通訳の荒木さんだけではなく日本からもフランス在住の方も連日、日替わりで多くの方にお手伝いいただきました。
インターンシップを経験し久留米絣の基礎知識を学んだ荒木さんが、フル回転でサポートしてくれました。

成果

 3日間の商談会で多くのお問い合わせをいただいた。Masion D’exception には、ラグジュアリーブランドのバイヤー、企画担当者も訪れることが多く弊社にも欧州を中心にさまざまなラグジュアリーブランドからのお問い合わせが入った。今後は、いただいた案件に対応して販売実績に結びつけることができるようにフォローアップしていきたい。

2020年2月にパリで開いたセミナーがきっかけで、交流が続いているセシルをはじめ、ここ数年間、フランス、オランダ、ベルギーなど欧州のさまざまな国の方々との交流のご縁で会場に会いに来てくださった方々、本当にありがとうございました。
連日、ブースには、たくさんの方で賑わいました。あっという間の3日間。

今後に向けて

 一度の展示会挑戦で完璧な成果を出すことは至難の業であり、継続した取り組みが重要と考える。海外へのアプローチは時間もコストもかかるため、さまざまな問題をクリアする必要はあるが、一つずつ真摯に取り組むことで新たな道は開けると確信している。


図案から糸の仕込みを経て、反物が出来上がるストーリーを展示ブースで表現しました。
成果をつなげて、来年もこの場所に!

久留米絣織元 下川織物
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