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バナナキラーの企み #4おりおりbeast

おりおりドンキー、パンタインはもう両者ズタボロだ。

パンタイン「さっさとやられろお!」

おりおりドンキーの方に深々と突き刺さる。

おりドン「お前こそぉ!!」

おりおりドンキーも同じところを突き刺す。

両者瀕死だが、パンタインが若干優勢にも見える。


パンタイン(このままやり合っても俺が死ぬだけだ…)

そこで、パンタインに悪魔の閃きが起きる。

パンタイン「お前はそこにいろ!」

パンタインは武器をおりドンの足元に投げ捨てる。

おりドン「なに?!」

ぐさぁ!!

カウンターのしあいだった戦況で、武器を投げ捨てる攻撃をするとはとても思わなかった。

おりドンの足を貫通し地面に突き刺さった。さらに!

パンタイン「おりゃあああそこにいろおおおおお!」

パンタインはさらにその武器ごと足を踏みつけ、おりドンの足を完全に固定した。

そしてパンタインはその場を離れる。

向かった先は…佐藤。そしてカンクン

パンタイン「へっへっへ…私は今、ぶきおりの力を受け継いでいるんだ…」

おりおり「な、何をするつもりだ?」

パンタイン「じゃあな!でっかい鉄塊!」

そう言いながら、佐藤の電気自動車を折りたたんでいく!

次の瞬間。パンタインの手元に握られていたのはチェーンソーだった。

パンタイン「あぁ、チェーンの部分が壊れてる。何か金属…金属」

パンタインは金属を探し求め周りを見渡す。

一方おりおり。

おりおり(やばい…流石にあれを食らったら死ぬ…!なんとかこのロングナイフを外さないと!」

だがおりおりは血を流しすぎていた。目の前が真っ白だ。


しかしそんな中、おりおりは最悪の光景を目にする。

パンタインが金属を見つけていたのだ。

さらに!その金属は…!











カンクンだった。


パンタイン「へへへ。これで私のチェーンソーが完成する!!」

おりおり「やばい!カンクンが折られる!」

ぶきおりのデメリットは、折った素材が二度と戻らないことだ。

電気自動車は最悪新調できるからよかったが、カンクンはかけがえのない世界に一つの者だ。

おりおり「やばい!おるるるるっっっっっっらららららららああああああくぁあ!!」


おりおりは、気合いで足を上げる。

おりおりは抜け出すことができた。

だが足は完全に切り裂かれていた。

だがそのまま走り出す。

友を救うため。


おりおり「カンクン、死ぬなああああああああ!!!」





しかし。

無情なことに、武器おりは完遂された。


ヴェイいいいいイン!!!!!!!!!!


やられた。

カンクンの最後の表情が脳を何度もよぎる。

助けを求めていた。あの顔を。

助けられなかった。


許せない。


絶対に許せない。


絶対に許してはいけない!!!


おりおり「パンタイン!今日がお前の命日だああああ!!!」

パンタイン「そんなことはない!私はバナナ丘を壊し、ロオコポ軍に凱旋する!」

2人の猛者がぶつかり合う。


パンタイン「ジョリジョリジョリ!ジョリジョリジョリ!」

おりおり「させるかぁっ!」

パンタインのチェーンソーは1発でも掠ったら終わりだ。

避けることに集中し、隙を見つける!

おりおりの体力ももう限界だ。

そんな中、やっとチャンスを見つけた。

パンタインが大振りした時にオーバーヒートでチェーンソーの動きが止まる!

おりおり「よっしゃあああああ」

これが最後のチャンスだ!


おりおりはナイフをパンタインの心臓付近の傷口に押し込む。


だが、それすらも無駄だった。

パンタインは、チェーンソーから片手を離し、その弱々しい突きを払った。

パンタイン「そんな攻撃、私には効きませんねぇ!!」

おりおり「くそ!」

しかし!!

おりおりにも一つだけ。もう一つだけチャンスがあった。


キックバック現象」を生かした反撃だ。

キックバックとは、チェーンソーが高速回転している間にガイドバーの上側が切断物に触れ、ガイドバーが瞬間的に跳ね上がる現象のこと。


ガイドバーの上側に当たるようにおりおりの腕を当て、その跳ね上がりでパンタインを攻撃する!



もう、そんな選択肢しか残されていなかった。

おりおりの左手は、腱が切れていて動かなくなっている。

右手を犠牲にするしかない。

おりおり「おおおおおおおおおおおお!!!パンタイン!切ってみろおおお!」

パンタイン「お…!な、なんだ?! お望み通り切ってやるうううう!」

パンタインがおりおりに向かってチェーンソーを振り下ろす。

おりおりは避けなかった。

パンタイン(これは勝てる!)

パンタイン「もらったあああああああ!」

おりおり(ここのタイミング、この角度だ!)

完全に勘。少しでもずれたら死ぬのはおりおりだ。(どちらにせよ出血量的にやばいが。)


だが、運はおりおりに味方した!


おりおり「俺のステータスはよぉ!勘は最低でも運はそこそこあるんだよぉおっ!」

ばぁいいいいいいいんゔぁあああ!

パンタイン「グハァぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっ!!」


そのキックバックは、パンタインに上手く命中した。

さらに、おりおりの腕に被害は少なく、2/3は無事だ。まだ動ける。

近くには、佐藤とゴリドウが倒れていた。


さらに鼻あたりに切れ込みが入って、完全に死にかけたパンタインとその横にはチェーンソー。

パンタイン「ぐ、ぐぁ…」

まだ息はあるようだ。

おりおり「どうせ…お前生きられないだろ…そこで…死んでろ…」

おりおり「カンクン…助けられなくて…すまない…」

置いていくしかない。


おりおりはボロボロのまま佐藤とゴリドウを引きずりながらおりおり国際病院に向かう。

おりおり「グハァ…おりおりドクター…こりゃあ大変だな…」


まだ病院まで数キロある。

ギリギリ助かるか、助からないか。

輸血準備さえ済んでいればまだ可能性はあるかも知れない。

おりおり「少なくとも数ヶ月は入院だな…」


佐藤とゴリドウは倒れている。

そう言い放つおりおりの話を聞いていたものは、いなかった。


次回


死んだカンクン


死んだパンタイン。


死にかけ佐藤。


死にかけゴリドウ。


ズタボロおりおり。


バナナキラーの企み #5 壊滅

お楽しみに!

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