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【ロッテ球団73年考察/(33)-打者-「三振」73シーズン歴代ベスト10】

(写真 シーズン最多三振を記録した金泰均)

(33)(打者編)「三振」73シーズン歴代ベスト10

 今回は打者記録の三振の73シーズンについて考察する。
 これまで様々な打者の記録を考察してきたが、歴史的に打線が活発だったことが証明されているが、その理由は巧打者が多かったことが大きな要因だったことは前述した。
 今回、その三振の歴史を考察すると、その歴史が裏付けされる。

 三振の多さを計る一つの指標として3ケタ100三振があるが、この100三振を喫した打者が創設から東京球場の時代までいなかった。初めて100三振を喫したのが意外にも有藤だ。入団1年目、打率.285を記録して新人王を獲得したが、このシーズン111三振を喫した。これが球団史上初の3ケタ三振だった。有藤は2年目も3割を記録したが105三振を喫した。ただ、有藤が3ケタ三振を喫したのはこの2年だけ。以降、18年間現役生活を送ったが、3ケタ三振はこの2年だけだった。
 この様にオリオンズ時代は三振が少ないことが打線の大きな特徴だった。

【チーム三振数 10年ごとの最多シーズン 一覧】

(リーグ三振は少ない順位)
★創設年…1950(昭和25)年(120試合)-1- 367三振-1-
★1951~1960(S35)最多年…1958(昭和33)年(130試合)-4- 695三振-2-
★1961~1970(S45)最多年…1967(昭和42)年(137試合)-5- 728三振-5-
★1971~1980(S55)最多年…1973(昭和48)年(130試合)-2- 653三振-2-
★1981~1990(H2)最多年…1990(平成2)年(130試合)-3- 787三振-2-
★1991~2000(H12)最多年…1995(平成7)年(130試合)-2- 850三振-3-
★2000~2010(H22)最多年…2009(平成21)年(144試合)-5- 1093三振-5-
★2011~2021(R3)最多年…2017(平成29)年(143試合)-6- 1099三振-5-※球団最多記録
★直近年…2023(令和4)年(143試合) 1052三振-2-

 現在、球団史上昨シーズンまでに喫した三振は53,102三振。これは、新規参入した楽天に次ぐ11位の三振数になる。
 前述のとおり、オリオンズ時代の三振が少なかったことが裏付けられる一覧となった。10シーズンごとに一番三振が多いシーズンを抽出したが、1967(昭和42)年以外はリーグ三振数も上位が多いことが分かる。オリオンズ時代は600~700台で推移し、リーグ順位も3位以内がほとんどだった。
 千葉移転後は球界全体的に三振が増えていくが、マリーンズも1995(平成7)年に800三振台を記録、2007(平成19)年には初めて1000三振台を突破し1025三振を記録。以降、1000三振を前後する三振数で推移している。

 それでは、個人の三振記録を考察する。

【歴代シーズン三振 ベスト10】

◆1位…金  泰均 140三振(パ2位)2010(平成22)年 ※NPB100傑61位
◆2位…ミューレン 135三振(パ2位)1994(平成6)年 ※NPB100傑88位
◆3位…マーティン 132三振(パ2位)2021(令和3)年
◆4位…レアード  128三振(パ5位)2019(令和元)年
◆5位…サブロー  121三振(パ3位)2009(平成21)年

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