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映画「山女」

映画「山女」を観てきました。
柳田国男の「遠野物語」の舞台である、岩手県遠野の早池峰山。
ここでの村社会をベースにした、当時の飢饉を背景にしたドラマでした。

早池峰の女神さん
人は魂になると身分も財産も関係なくあそこさ行けるって・・・
盗人の女神が宿ると伝わる早池峰山を心の支えに

ネタバレにならないように、ここでは映画の内容はお伝えしませんが、私がカウンセリングを行った時に出た問題の数々は、このような村社会の文化が尾を引いていると感じています。

実は数年前、私は早池峰の地を訪れました。カッパ伝説や、座敷童の伝説など、古来の文化が残っている事に、親しみを感じる為に行ってみましたが、実際は、全く明るい伝説ではありませんでした。
この映画にも出てきますが、「間引き」という生活の為にしなければならない事の先に、カッパや座敷童、こけし(子消し)などがある事がわかり、衝撃でした。

遠野では、古民家の展示があり、そこで一つの家の中に、引き込まれるように入っていきました。その中にボランティアの相談員のような相談室があり、そこの女性に、気軽に会話を楽しんでおりました。

相談に乗ってくれると言っていたのですが、僕には悩み事がないので、遠野の話が聞きたいです。といい、良いですね、こんな昔ながらの風潮が残っていて・・・などと僕が言ったとたん、女性の顔色が一変して、こんな所の何所がいいんですか?と、あれこれ不満を言い始めました。

思えば、その不満は、今回この「山女」で見た村社会の様子とまったく同じで、家柄での地位や、監視されているような生活は、今でも変わっていないと感じました。

これは日本文化の深い闇で、海に囲まれた逃げ場のない土地柄だからこその、暗い闇なのかと思います。今だにこれらの問題が残っていて、同じような苦しみに耐えながら生活している人もいる事を認識しないといけないと思います。

この脳波研究の先となる、WEB3社会に向けた取り組みは、このように収入や土地柄で自由の利かない人や場所も、ネットを使えば、生活以上の収入が稼げる社会を作る目的があるのです。この辺のお話をそろそろしましょうか・・・



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