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福岡

福岡が好きだ。

真面目な話、もし私が自分で家を買うとしたら、真っ先に検討する場所が3つある。京都と神戸と福岡だ。「住宅ローンを組んで何十年もその家に住み続ける」という選択肢の存在感が薄れつつある今の時代に、「それでも自分の家を持ちたい」と思うのがこの3都市なのである。念のため断っておくが、決して他の場所に住みたくないだとか、この3箇所以外が嫌いなわけではない。実際日本の津々浦々、大都市から小さな離島まで、わたしのお気に入りの場所はたくさんある。今まで訪れたところほとんどに好感を抱いていると言ってもよい。まだ行けていないところも、きっと素敵な場所ばかりだろう。ところで、わたしにとって持ち家に住むというのは、自分がその街に根付くということを意味する。そこで、今のわたしが根付きたいと思う街が、その3つなのだ。

わたしは元々、福岡には縁もゆかりもなかった。初めて行ったのは中学の修学旅行だったが、実を言うとあまり覚えていない。その後、大学の友達と遊びに行ったり、福岡在住の友人と仲良くさせてもらったりしているうちに、加速度的にその街が好きになっていった。

惹かれる理由は大きく3つある。

まず、何と言っても食の豊かさ。福岡には美味しいものしかないのではないかと真剣に考えている。そもそも、お店選びでハズレという概念が存在しないのではないか。食というのは文化であるからして、きっと地元の人たちのおかげで料理のクオリティやお店の水準が高いままに保たれているのだと思う。しかも、どこにでもあるわたしの救世主こと「ウエスト」をはじめ、びっくりするくらい安い。1000円台であれだけ美味しいもつキムチ鍋(〆のうどん付き)が食べられる街をわたしは他に知らない。あごだしは偉大なり。また、見出し画像のゴマサバは何と300円であった。まことに信じ難いことである。

次に、街全体がコンパクトであること。これは街歩きが楽しいということでもある。何でも揃う百貨店が何軒もあると思えば、中心地から少し離れた住宅地の中におしゃれなカフェやギャラリーを見つけたりする。天神から2、3駅のエリアであれば、自転車ひとつで事足りるというのにも納得である。

そして、アクセスの良さ。常に街中を走るバス。シンプルに交わる2本の地下鉄。地下鉄に乗ればあっという間に空港の中だ。しかも福岡空港は国際空港である。日本全国のみならず、海外にも行きやすいというのが最高である。特に、上海や台北などは、東京に行くのにかかるのと同じ位の時間で行けるのではないか。九州だけ見ても、別府、黒川など良い温泉処がたくさんあるし、少し足をのばせば唐津や佐世保のような趣深い街にも行ける。

福岡に住めば、きっと楽しいに違いない。そう思ったわたしは、福岡へ遊びに行ったついでに気になる物件の内覧をちゃっかり済ませたこともある。



魅力的な福岡の街と、まもなく博多に引っ越す大切な友に


#この街がすき

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