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感動に打ち震えてしまう、『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ。

『思い出の曲』というと、ちょっと違うのかもしれませんが――。
なぜか冒頭のフレーズを聞くだけで、感動に打ち震えてしまう曲があります。
それが、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングテーマ曲です。

子供のころ、私はヤマトの大ファンでした。
もちろん、当時ヤマトを好きだった人はすごく多かったと思います。
放射能汚染によって赤茶けた地球の姿は、子供心にもインパクトがありましたし、その地球を救うために旅立つ主人公たちの姿もかっこいいと感じました。

大人になった今となっては、その物語が当時言われていたような『愛』を描いたものかどうか疑っている自分がいますし、ヤマト以降、もっと夢中になったアニメも感動したアニメも、たくさんあります。
にも関わらず、あの曲のイントロを聞くだけで、それが雑踏の中で流れていても足を止め、聞き入ってしまうのです。そして、感動に打ち震えてしまう。
それはたぶん、今もなお、あの赤茶けた地球の姿と、主人公たちの雄姿が脳裏に焼き付いているからかもしれません。
思えば、私が初めて映画館へ見に行った映画というのも、ヤマトでした。
内容はテレビシリーズのダイジェストのようなものでしたが、大画面を夢中で眺めたことを、今でも思い出します。

私はその後、ヤマトをきっかけに松本零士さんの大ファンになり、高校で栗本薫の作品と出会うまで、彼と彼の作品は私にとってのバイブルでした。
『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』も『銀河鉄道999』もそれ以外の松本原作アニメも、みんな見ていましたし、映画も地元で見られるものはみんな見ていました。
私の10代、主に学生時代の大半は松本零士作品への傾倒と耽溺で埋まっていたと思います。
もちろん、当時描いていたイラストも、松本零士さんの影響をまるまる受けたものでしたし、小説も以下同文でした。

なのでもちろん、ハーロックの曲も999の曲も、聞けば懐かしくは感じるのです。
けれど、ヤマトほどのインパクトはありません。
もしかしたら、曲そのものが何か私の心に訴えかける大きな力を持っていた、ということなのかもしれません。

#思い出の曲

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