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2020年11月の記事一覧

内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の戦い

3つの機関は国内外の対象をめぐり競合している

内閣情報調査室

公安警察

公安調査庁

 内閣情報調査室と公安調査庁はやはり、海外のスパイ活動に関する情報収集で領域が重なっている。

 公安調査庁の調査第二部は第一担当から第4担当まで国別に分かれて情報収集活動が行われている。公安調査官のスパイ活動は、追尾や監視などを行うが、公安警察が行うような強制力を伴う通信傍受はできない。したがって、人から

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シンギュラリティ 人工知能から超知能へ

汎用人工知能はどうすれば作れるのか?適切に汎用的な知能を保障するのは、既存の行動レパートリーを新しい課題に適応させる能力であり、かつ試行錯誤や第三者による訓練を経ずにそれを成し遂げ流ことだ。

生物的知能の主な特徴の1つは身体化である

 動物の脳は、その体を快適に維持し、その体が持つ遺伝子を永続させるために進化してきた。体を移動を可能にする筋肉、そして感覚を併せ持つことで、その動作を環境の状態に

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COOL 脳はなぜ、「かっこいい」を買ってしまうのか

 面白い研究がわかりやすくまとめられていて、株の話だけでも十分に元が取れる。また暇になったら読み返してもいいと思えた一冊。

人の中に存在する3つの意思決定機関 神経科学、コンピューターサイエンス、そして経済学を組み合わせた神経経済学では、人を3つの意志決定機関(”コントローラー”)の連合体とみなす。ある種の”快楽機械”が3つ、人の中に潜んでいるのだ。

・生存快楽機会--本能的行動。

 例えば

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未来をつくる言葉

『 言語が技術であり、それを身に纏うということにすると、それはすなわち人間は既にサイボーグ化しているという主張が「おおおお、おもしろっ」ってなった。

 その辺り以降から一気に引き込まれる内容になっていて、また読み返すこと。

言語的なサイボーグ フィードバックの観点から言語を考えてみる。

日言語の無意識と言語的な意識の連関もまた、相互にフィードバックを連絡し合う、ある種のサイバネティックなル

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LIFE 3.0 人工知能時代に人間であるということ

生命の3つの段階Life 1.0--単純な生物学的段階

 生きているうちは自らのハードウェアもソフトウェアも設計し直すことができない。どちらもDNAによって決まっており、何世代にもわたり進化によって変化するのみである。

Life 2.0--文化的段階

 自らのソフトウェアの大部分を設計し直すことができる。人間は例えば言語やスポーツや職業など新しい複雑な技能を習得できるし、自らの世界観や目標を

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脳のアクセルとブレーキの取扱説明書

左右対象の顔を美しいと思う理由 認知負荷の問題。左右対象の顔の方が楽に認知できるから。脳は省エネモードになりたがる。

 後は遺伝的欠損の少なさだと思う。

儲けの喜びが損失の痛みよりも小さくなる理由プロスペクト理論。喜びと痛みの非対称性。1の儲けをすることよりも1の損することの方が痛みは大きい。

 これを実際の株式の売買に当てはめてみると、投資家は収益よりも損失に敏感になるので、株価が上昇して

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手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略

磯部光毅=著 (株)宣伝会議=出版

ポジショニング論--「違い」が、人を動かすまとめ

ポジショニングとは、顧客のニーズを汲み取りながらお客さんの頭の中で競合と違った位置づけを得ること。

大切なのは、自ブランドにとって有利に働く競争軸(第三の軸)を発見すること。

ライバル商品との対立構造で立案するとクリアな戦略が作りやすい

大きく分けて2つの戦い方がある。

既存の価値軸で競合に勝る「オー

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