意外と知らない呼吸のポイント〜横隔膜は動いてますか?
1日に2〜3万回もしているという「呼吸」。
みなさんは、しっかりと呼吸ができているかチェックしてみたことはありますか?
近年ではヨガや呼吸法が広まっているので、意識することも多くなっていると思いますし、深く長い呼吸ができると自律神経のバランスも整えてくれて、呼吸だけでも心身のリラックスに大きな効果があるとご存知の方も増えているでしょう。
私も長年ヨガをしてきて、さまざまな呼吸法も体験してきましたので、深い呼吸はお手の物!だと思っておりました。。
が!
ボディートークというセラピーを学び始め、セッションを受けたときに言われたことが、、
「まず、呼吸のチェックしますね。はい、深呼吸してくださーい!」
(得意気にヨガで鍛えた呼吸を深く長く行う。。)
「あのー、横隔膜が動いてませんが。。」
(えっ?呼吸は得意なはずなのに。。)
「まったく動いてないようですが。。」
。。。!
ということで、私の培ってきた深い呼吸は、横隔膜の動きには達していなく、まったく別の箇所ばかりが動いていたという状態でした。。
ボディートークでは、
「横隔膜は、感情の中間点です。」と習います。
ヨガで、心と身体を繋ぐ呼吸、などとはたくさん聞いてきましたが、「感情の中間点」という言葉は初耳でした!
つまり、呼吸とともに横隔膜が動いているかどうかで、感情の動きに大きく影響する、ということです。
写真にあるように、横隔膜は肋骨の内側にあり、動いているかどうかなんてなかなか意識しにくい部分です。
息を吸う→肺が膨れる→横隔膜が下がる
息を吐く→肺が縮む→横隔膜が上がる
という動きを繰り返しています。
そしてなぜ、この動きと感情が関係しているかというと、
私たちは1日でたくさんの感情が湧きますが、それをうまく処理できないと、身体のあらゆる箇所に「溜め込む」ということをするのです!
身体の中の、臓器の詰まりや、筋肉や筋膜のこわばりは、実は「感情の蓄積」であることが多いのです。。なんと!
横隔膜がしっかり動いていると、感情を感じた時に「上から発散する(表現する)」が「下から出す(排泄する)」という流れがしっかりできるので、身体の中に溜め込まずに、外に出すことができるのですが、
横隔膜が動いていない(または動きが小さい)と、うまく排出することができず、1日の終わりに肝臓に溜められて、そこからあらゆる体内の溜め込める箇所へと運ばれるそうです。。
ちょっと恐ろしいですよね。
さらに、肝臓にも運ばれないくらい横隔膜が動いていないと、行き場のなくなった感情は横隔膜自体に溜まっていき、ますます横隔膜の動きが悪くなってしまうという。。
私自身は、小児喘息を患っており、いま思えば、言いたいことや感情を我慢することが多かったので、その時代からせっせと感情を溜め込んでしまい、横隔膜を動かさなくさせてしまうほど溜めていたのでしょうね。。
ということで、みなさま、「呼吸で横隔膜が動くこと」が大切です!
ぜひまずは肋骨のあたりに手を当てて、呼吸をしてみてください。
呼吸のたびに膨らんだり縮んだりしていますか??
次に、肋骨の内側から少し指を入れて横隔膜に触れるようにして、大きく呼吸をしてみてください。しっかり動いていると、横隔膜の動きに押し出された内臓たちが動いて、腹式呼吸のようにお腹まで膨らむようになります。
これらをぜひチェックしてみてください!
そしてあまり動いていないな、、と思われた方は、これからでもいいので、ぜひ横隔膜を動かすゆっくりと深くする呼吸を意識してみましょう。
ご自身で動いているかわからない方は、近くの整体師やセラピストなどに確認していただくのもいいでしょう。
1日の2〜3万回すべてを深い呼吸にすることは難しいですので、気づいた時だけでも手を当てたりして意識を向けていくことをオススメします。
一度溜め込んだ感情はなかなか出ていかないかもしれませんが、その際はヨガ・筋膜リリース・セラピーなどで、感情のリリースをすることもいいでしょう。
(私は、いま自分でも提供しているボディートーク/エムレスというセラピーで多くの感情を解放してきました!)
とにかく今からでも「横隔膜が動く呼吸」で「感情を溜め込まない」生活を送っていきましょう!
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