なんでアスパラにしたの?① まずは要点かいつまんでみる。

ども。松本です。福島県の浪江町で農家をしています。

今はメイン作物としてアスパラガスを栽培しています。

とはいっても、今年の4月に植えたばかりなので、収穫は早くて来年の春。まだまだ先のことです。

そう、アスパラガスは収穫まで長い時間がかかります。植えた1年目はほぼ収穫ができず、2年目も少なめ。3年目からようやっとたくさん取れだす、という作物です。

じゃあなんでそんなの選んだの?というのが当然の疑問だと思います。

理由はいくつかあるので、まずはざっくり要点だけあげたいと思います。


①植えてから10年間は植えかえがいらない。

②キロ当たり単価が他の果菜類と比較して高い。

③機械への設備投資が少ないし、機械の複雑な操作もいらない。

④近隣で取り組んでいる人が少ない。

⑤他の農家さんだが、有機JAS栽培での実績が各地でそこそこある。


といったところです。他にもこまごまとありますが、それは各項目ごとに記事を書いていこうかなと思います。

上記の①~⑤が、私個人の得意・不得意や、好きなこと・嫌いなことと絡みあって、収穫まで時間はかかるにしろ、アスパラガスが良かろう、という結論に落ち着いた次第です。

単純に好きな野菜であるとか、自治体で奨励しているとか、近隣で取り組んでいる人が多いとか、そういう理由で決めるのもいいと思うのですが、「その作物が自分にマッチしているかどうか。自分自身や周囲の状況を鑑みて相応しいのか。」というのも意外と大事なのではないかな、と周囲を見渡しても思います。

農業と一言に言っても、毎日ボチボチ忙しいけどまあまあ休みも取れる農業、半日しか働かないけど盆暮れ正月関係なく毎日仕事がある農業、1年間のうち殺人的に忙しくて寝る暇もない2~3カ月があるけど、あとはわりとヒマな農業など、いろいろスタイルがあります。

その辺りの、「どう働くのが向いているのか」という、「自分の個性」を考えて作目を選んで、その中からさらに、栽培方法まで選んでいくのもいいのではないのかなあ、とは思います。

これから、各項目の要素がいろいろまたがっていく形になりますが、なんでアスパラガスを選んだのか、書いていきたいと思います。

ではこれからも、よろしければお付き合いください。


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