屋号を決めた話。「ファームおりびっつ」という変な名前の由来。

屋号を決めました。
ファームおりびっつ とします。ずっと悩んでましたが、これに決めました。

以下はその由来など。変な名前だと思うのですが、ちゃんと由来があります。

就農して1年半経ちますが、屋号をずっと決めかねていました。
あまりこだわりも無かったので、「松本有機農園」とか「松本農産」とかでいいかなと思っていたのですが、これだと検索した時にスムーズに出てこないことに気付いてやめました。

で、いくつか条件を決めて、およそ1年近く悩んでいました。
まず、最初の条件は、「5文字」であること。日本人なら5文字の言葉が一番覚えやすい、というのを聞いたので。
まあ、確かになあ、と思った事例もあったので、まずこれを採用しました。
次の条件は「有機農業に因んだ言葉」であること。
第三の条件は「ユーモアが感じられる」こと。
第四の条件は、検索した時に別のものが出てこないこと。

それで考え出した屋号が、
ファームおりびっつ です。

ファームは「農園」です。
で、「おりびっつ」とは何ぞや?と思われると思います。

まず、私は農薬や化学肥料を使わない「有機農業」をしています。
「有機」の元の語源は「天地に機有り(てんちにきあり)」という言葉です。意味は「自然環境(天地)には仕組み・タイミング(機)がある」というものです。
自然の仕組みやタイミングに準じて農業をすれば、農薬や化学肥料は本来そこまで必要ではない、というのが有機農業の大事な考え方です。

そして、古語で「折櫃(おりびつ)」という言葉があります。「折詰め」とだいたい同じ意味で、いろいろ美味しいものが詰まったキレイな箱、くらいの意味です。
この「機(おり)」と「折櫃(おりびつ)」という二つの言葉をもじって、「おりびっつ」としました。

「有機農業で育てた、人に喜ばれるような野菜が、ぎっしり詰まっている箱のような農園でありたい」という思いで名付けました。

他には、「ファーム」ではなく「ポタジェ」はどうだろう、と検討したりもしました。
イメージ的には「ポタジェ」の方がうちの畑は近いものがあるのですが、「一般的ではない言葉」どうしの掛け合わせだと、説明が異常に長くなってしまうので、やめました。

あと、カタカナでもいいかと思っていたのですが、「オーガビッツ」というオーガニックコットンのプロジェクトがあるので、似た感じの表記になってしまうので、これもやめました。
さらに、いつも野菜を買って下さる方に相談した時に、「機」も「折櫃」も日本語だからひらがなの方がいいんじゃないの?と言われて、確かに!と思ってひらがなにしました。

と、いうわけで、そのちこのnoteの題もファームおりびっつになると思います。

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