ずっと引っかかっていた

何年も。
物理的なモノでもコトでもなく。

アレがしたいとかコレがしたいとか、
アレもできないとかコレもできないとか。

なんかそういう、頭の中で考えては仕舞い込んで、外に出してこなかった気持ち。
言っても止められるから無駄だと思ってたし、言葉にしてできない現実にがっかりしたくなかった。

忙しいのが好き

好奇心旺盛らしく気になったことは挑戦してみたかったし、できなかったことができるようになるのは楽しかったし、知識や経験が増えれば気付きが増えて嬉しかったし、1日やりきったぜー！って疲労感が気持ち良かった。
忙しいというのはとっても良いものだと思っていた。

大好きな設計事務所にいた頃は週6で朝から夜中まで働いても平気で、貴重な日曜も1日散策切符を買って鈍行に乗って、知らない町でふらっと降りて写真を撮ったり商店街で何か買って知らない人たちと雑談して散歩して、家に着くギリギリの鈍行に飛び乗って帰る、なんてことばかりしていた。

そんな風に生きてきたから、会社と自宅への往復で疲れる…くたびれる日が来るとは思ってなかった。

ちょっと別の世界を見てみようと転職した先でただただ積まれていく忙しさに追われて、どうやってもなあなあにされるやりとりに色んな感覚が鈍っていった。
色々わーっと言いたいことはあるけれど、義理とか安定を言い訳にして慣れることを受け入れた自分の責任が1番重い。

前デに入って良かった。
色んなことに気付けた。

好奇心はなくなったわけじゃなかったし、
くたびれるのは歳のせいじゃなかったし、
忙しいのが楽しいってまた思えるようになった。

アレもしたいコレもしたいって言葉にできるようになって、いいね面白そう！と肯定してくれる人たちがいるのがすごくすごく嬉しい。

引っかかっていたものがどんどん抜けていって、今はその言葉たちをどう実現させるか考えるのに忙しい。

忙しいのが楽しい、嬉しい。

前デに入って良かった。