日光おもてなしガイド その4 ー戦場ヶ原ハイキングと、幻のようかんー
3年ぶりに再会した義父母をもてなす日光ガイド。
2日目は、奥日光の戦場ヶ原をのんびり歩きました。雄大な自然のなかで「みて・きいて・あじわって」心もからだもリフレッシュ。
日光ガイドはいよいよ最終回、お時間のある時にお読みいただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。
自然体験型テーマパーク
ガイドの前に、まず奥日光について簡単に説明しますね。
日光市のいろは坂より上の地域は「奥日光」と呼ばれています。
標高は約900mから約2,500m。湖沼や滝、川、森林、そして広大な湿原が広がる、多様な環境がぎゅっと凝縮された地域です。
季節の花々や秋の紅葉狩り、ハイキングや登山、滝巡り、バードウォッチングにフライフィッシング、スノーシューなど、たくさんの自然体験ができます。
観光シーズン到来
天気予報は午後から雨。念のため着替えを多めに車に積んで、ホテルで義父母と合流し、出発です。
いろは坂をぶーんと登り、中禅寺湖畔を抜け、さらに上って2時間弱でスタート地点の赤沼車庫へ到着しました。
驚いたのが、朝9時前だというのに駐車場(160台)がほぼ埋まっていたこと。大型バスがずらりと停車している光景を久しぶりに見ました。
車を降りると、ひんやり肌寒い。用意しておいたレインコートと薄手のダウンジャケットを義父母に渡し、案内施設に立ち寄りました。
戦場ヶ原ハイキング
戦場ヶ原周辺にはハイキングコースがいくつもあって、自由にルートを選ぶことができます。ただ現在、木道の改修工事のため、通行止めしている区間があるようでした。
今回は赤沼から入り、戦場ヶ原展望台前まで行って戻るという、6キロ約2時間のコースにしました。
散策路の入り口には、大きな看板。日光国立公園は、栃木県、群馬県、福島県の3県にまたがる総面積114,908haのひろーい公園です。
わたしたちが歩く戦場ヶ原は、湯ノ湖・湯川・小田代原とともに「奥日光の湿原」として、ラムサール条約湿地に登録されています。
「空気がひんやりしているけど、歩くのにはちょうどいいわね。」義母とおしゃべりしながら中宮祠湯元歩道を500メートルほど進みます。
歩き始めてすぐ、分岐点へ到着。ここから竜頭の滝、小田代原、戦場ヶ原それぞれのルートへと分かれます。
ズミのトンネルをくぐって
戦場ヶ原へ向かって、木道を歩きます。
木道の幅は人がすれ違えるほど。義父を先頭に、夫、義母、わたしの順で進みます。
新緑がきれいでした。
しばらくして、義父が「おお、すごい。」。よく見ると、白い花。「わぁ、ほんとだ。」
ズミの花です。このときは、桜だと思っていました。
遠くの木々も、白や桃色に色づいていました。戦場ヶ原は、遅い春のよう。
日が差してきて、すこし汗ばむくらい。
耳をすませば
森の中はしんとしていて、トントンと木道をあるく足音と、時おりひゅーっと吹く風の音。そして鳥のさえずりが絶え間なく聞こえました。
うぐいすの声があまりに可愛らしいので、歩きながら収録してみました。よろしければ聴きながらお読みくださいね。
うぐいすがそばにいるはずなのに、ぜんぜん見つからないの。みんなでキョロキョロしながら歩いたり、立ち止まって空を見上げたり。
そばで望遠カメラで撮影している方がいらしたので、レンズの向かう先を目で追って、ようやくうぐいす発見! しっぽを震わせながら「ホーホケキョ」と澄んだ声で鳴いていました。
うぐいすを撮ったはずですが、どこにいるのかさっぱりわかりません…(^◇^;) 望遠レンズが必要ですね。
「日本野鳥の会」の方々もバードウォッチングを楽しまれていました。
湿原の白いじゅうたん
しばらく歩くと、広い湿原が現れました。すると「ワタスゲが咲いてる!」義母が嬉しそうに言いました。
「えっ、どこですか?」「ほら、あそこ。あの白いふわふわしたのが、ワタスゲよ。」
よく見ると、たしかに白いものが咲いています。わかりますか?
もっと近づいてみますね。
さらに寄って寄って。
ワタスゲの種の白い綿毛は、タンポポみたいでかわいい。
男体山とワタスゲ。
さらに進むと、白樺とズミのアーチ。みんなで記念撮影しました。
一時間ほど歩き、通行止め区間手前に到着しました。
奥に広がるのはホザキシモツケ群。7月になると、一面淡いピンク色に染まるそうです。きれいだろうなあ。
来た道を戻ります。
そして赤沼へゴール。
「いい時期に来てよかったね〜。」2時間で6,300歩。よく歩きました!
奥日光三名瀑「湯滝」を見下ろす
戦場ヶ原をあとにして、湯ノ湖へ立ち寄りました。
ホンマス・ニジマス・ヒメマスのいる湯ノ湖。フライフィッシングをされている方がいました。
湯ノ湖から中禅寺湖へ流れる、湯川。この奥には、華厳滝、竜頭の滝と並ぶ奥日光三名瀑の一つ「湯滝」があります。
湯滝の高さは70メートル。水が流れ落ち始める瞬間を横から撮影しました。マイナスイオンをどうぞ✨(12秒)
奥日光ハイキングはこれでおしまい。
このあと、いろは坂を下って駅までお見送りしました。「ありがとう。」「楽しかったわ!」「こちらこそ。今度はお盆に遊びに行きます。」ふたりも、夫も、笑顔でした。
復活した「幻のようかん」
さて、忘れちゃいけないのが、お土産。
お土産に買ったのは、知る人ぞ知る地元の老舗名店「ひしや羊羹店」のようかんです。
日光駅から東照宮へ向かう通りには、お土産屋さんがずらりと並んでいます。
特に多いのが羊羹屋さんで、その中でもひときわ渋い佇まいなのが、ひしやさんです。栃木に引っ越してきて12年経ちますが、いつもお店は閉まっていて、買ったことがありませんでした。
で、最近「本日分の販売は終了しました」の貼り紙を見かけるようになって…。どうやら2021年に販売を再開されたようです。
お店の前を通ったら、やった~。開いてる!
ワクワクしながらお店へ。ガラリと戸を開けると、優しい笑顔のおかあさんとワンちゃんが迎えてくれました。
ずらりと棚に並ぶ羊羹は圧巻です。しかも1種類のみ。
義母は「わぁ、懐かしいわ!」とテンション高め。どうやら昔、食べたことがあるようです。「お砂糖がね、白く固まって美味しいのよ〜。」「ありがとうございます。」
翌日さっそく開けてみたところ、ようかんは竹皮に包んでありました。
ようかんは柔らかく、甘さ控えめ。まわりの砂糖が固くて、カリッとした食感。とても美味しかったです。
1本1,620円。日光にお立ち寄りの際は、ぜひご賞味あれ✨
ひしや羊羹店
〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町1040
電話0288-54-0623
おわりに
4回にわたってお届けした日光ガイド。長かったねえ。。みなさまお楽しみいただけたでしょうか(o^^o)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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