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  • 新社会人が読みたい日経記事

    日経記事を読んでますが、読むだけだと忘れるので、備忘録ついでに紹介します。

最近の記事

パス単(1級)のカバー率が衝撃だった件。

2023年1月22日の英検1級を受けてきた。旺文社の『英検1級 でる順パス単(5訂版)』をだいたい覚えてきたつもりだったが、肝心の語彙問題で分からない問題が結構あったので、疑問に思ってカバー率を調べることにした。 ご存じの通り、英検1級の筆記試験の大問1は語彙問題で、4つの選択肢の中から1つを選んで、一部が空欄になっている文章を完成させるというシンプルなもの。全25問のうち前半21問が単語、後半4問が熟語の問題になっている。 以下では、全25問で選択肢になっている合計10

    • 安倍元首相の暗殺を受けて当日思ったこと

      2022年7月8日金曜日はやや雲の多い晴れの日で、気温はそれほど高くなく、比較的過ごしやすい天気だった。12時が近づき、そろそろ(待ちに待った)お昼休みだと思っていたら、職場がなにやらざわついている。続いてテレビがつけられ、安倍晋三元首相が演説中に銃撃されたと報道されている。このニュースに接したとき、私はどんな顔をしていたのか分からないが、おそらく目を丸くし、マスクの中でポカンと口を開けていたのではないか。 しかし、驚きの念はそれほど持続しなかった。続いて私が感じたことは、

      • 新社会人が読みたい日経記事(5)コンプラ入門

        社会人になれば所属する組織の一員としての責任を負わなければならなくなる。コンプライアンスはどうすればいいのか。 下手につぶやくとロクなことがない。 テレワークでのPC画面や資料を家族に見せるのはよくない。また、企業の業績などに関わる情報も、インサイダー取引にならないよう注意が必要。 コロナ禍で業績が悪くなるとパワハラが増える傾向にあるそうだ。 会社の情報は下手に持って帰ってはいけない。 「2週間前までに意思を伝えれば原則退職は認められる。いつ退職の意思を伝えたかが重

        • 新社会人が読みたい日経記事(4)部長の倒し方

          「入社1年目の教科書」の著者である岩瀬大輔さんへの取材記事。 「手を抜く人間と思われたら終わり」というのは耳が痛い。失敗が許され、何でも質問できるという1年目の特権を利用して上司にどんどん話しかけることを勧めている。 ①頼まれごとは必ずやりきる ②50点で構わない。早く出せ ③つまらない仕事などない という3原則を守れと言っている。 企画内容を議論する会議では根回し(=「予習」)が必須作業だと書かれている。会議資料をあらかじめ部長に見せて意見を求めればよいと。 上司

        パス単(1級)のカバー率が衝撃だった件。

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        • 新社会人が読みたい日経記事
          5本

        記事

          新社会人が読みたい日経記事(3)

          小ネタだが、20歳以上になると支払うことになる年金保険料は、大学生・大学院生なら学生納付特例を利用して支払いを待ってもらい、社会人になってから追納することができる。 年金なんて自分が65歳以上にならないと個人としては役に立たないし、あてにならない、という考え方もあるが、もしもの場合に障害基礎年金(障害等級2級は年額約78万円、1級は約98万円)受け取れる、というのは見過ごせない事実だ。これは20歳以上なら受け取れるのだから、若者にも大いに関係のある話なのである。 また、学

          新社会人が読みたい日経記事(3)

          新社会人が読みたい日経記事(2)おカネbasics

          新社会人おカネbasics(上) まずは生活費3か月分の貯蓄を目指せと書いてある。そのために収入の1~2割(実家住まいの人は3~4割)を貯蓄に回すこと、貯蓄分は使ってしまわないよう、貯蓄用の銀行口座に置いておくことが推奨されている。 新社会人おカネbasics(中) 続いて支出について、項目ごとに割合を決めて管理することが推奨されている。「基本生活費として食費18%、光熱費8%、通信費2%が一般的な目安」だという。固定費はクレジットカードで払い、食費などの変動費は「あら

          新社会人が読みたい日経記事(2)おカネbasics

          新社会人が読みたい日経記事(1)学校で教えて欲しかったお金の話

          日経新聞の中で、新社会人にとって見ておく価値のある記事を備忘録がてら紹介。なお、日経新聞のデジタル版を購読していないという方でも、本記事執筆時点では2か月無料体験ができるそうなので、ご興味があればどうぞ。 日経デジタルにはビジュアルデータというコンテンツがあってどれも面白いのだが、中でも見ておきたいのがこの記事。 25歳で東京一人暮らしからスタートして、貯蓄や年収、積立投資額、結婚、教育、介護などの情報を入力すると、「老後2000万円問題」をクリアできるかどうかゲーム感覚

          新社会人が読みたい日経記事(1)学校で教えて欲しかったお金の話

          便利なショートカットキーの紹介(Windows)

          PCで作業を効率化するうえでの鉄則は、できるだけマウスを使わないことです。では代わりにどうするのかというと、ショートカットキーを使います。ショートカットキーはマウスで数秒かかるところを即座にこなしてくれる大変便利なテクニックであり、知っているのといないのとでは大違いです。たかが数秒と思うかもしれませんが、塵も積もればなんとやらで、できるだけ早いうちから習得するに越したことはありません。私はその道のプロでも何でもありませんが、知っている範囲でご紹介したいと思います。 前提条件

          便利なショートカットキーの紹介(Windows)

          【読書ノート】職業としての政治

          ロシアによるウクライナ侵攻を見ると、改めて国家の暴力性を思い知らされる。「暴力装置としての国家」と言えば、この本である。 ミュンヘンの学生団体に対して政治学者・社会学者のマックス・ヴェーバー(1864-1920)が行った講演をまとめた、言わずと知れた名著だ。筆者のような浅学には荷の重い本だが、復習としてまとめてみたい。引用はすべて脇圭平 訳(岩波文庫、2020年改版第1刷)によることとし、傍点は太字で表し、フリガナは大括弧([])内に表記することとした。 政治と国家の定義

          【読書ノート】職業としての政治

          大学新入生のPC選び

          大学に入ると推奨されるのがノートPCの購入である。今後PCと長いお付き合いをするなら、せっかくなので4年はガンガン使えるものを購入されることを勧めたい。PCの購入は検討しているが、どれを選べばよいのか分からない、という方の参考になれば幸いです。 大学生のPC事情大学生はどんなふうにPCを使っているのか?どんな観点でPCを選んでいるのか?使っているPCのスペックはどうか?こうした点についてとてもよくまとまっているのが、東京工業大学の生協サイトだ。 思いついた大学の生協サイト

          大学新入生のPC選び

          日本人にとって、信仰とは何か?(4)

          日本人の信仰を問うシリーズ、第4回(最終回)です。前回分はこちら↓ 前回までの検討で、「無宗教」の人は必ずしも神や超越的な力を否定しないし、神や仏を拝んだり祈ったりもするということ、一方で何らかの宗教を信仰している人の間で、「信仰心・信心がある」と答えるのは半分程度、ということが見えてきた。日本人の大半は宗教的な世界観を持っているのに、自己認識を問われると「無宗教」が6割を占めるのはなぜなのだろうか? そこで今回検討してみたいのは、日本人の宗教に対する認識(あるいは偏見)

          日本人にとって、信仰とは何か?(4)

          日本人にとって、信仰とは何か?(3)

          日本人の信仰を問うシリーズ、第3回目です。前回分はこちら↓ 前回までの検討で分かったのは、日本人の6割が「無宗教」と回答する一方で、少なくとも6割は神や超自然的な力の存在を信じるマインドを持っているということだ。そこで、次なる疑問は、日本人はどの程度宗教的な行動をしているのだろうか?ということである。 日本人の宗教的行動アンケート結果の分析に入る前に、まずは宗教的な文化的慣行と信仰について、『教養としての宗教入門』から引用。 この記事で紹介しているアンケートでは、「ふだ

          日本人にとって、信仰とは何か?(3)

          日本人にとって、信仰とは何か?(2)

          日本人の信仰を問うシリーズ、第2回目です。前回分はこちら↓ 日本人の宗教的世界観神仏は存在するか? 霊魂は存在するか? 死後の世界はあるのか? 以下では、こうした宗教的な世界観が日本人の間でどの程度支持されているのか見てみることにする。 前回紹介したアンケートでは、「神」「死後の世界」「天国」「地獄」「宗教的奇跡」「祖先の霊的な力」の存在について尋ねている。以下でその結果を見る前に、これらの概念の注意点について、『教養としての宗教入門』から引用する。 アンケートでは「

          日本人にとって、信仰とは何か?(2)

          日本人にとって、信仰とは何か?(1)

          面と向かって「あなたの宗教は何ですか?」と聞かれると、「無宗教です」と答える日本人は少なくないのではなかろうか? 一方で、お守りやおみくじには馴染みがあるし、初詣や墓参りなど「宗教的」行為も決して珍しくない。「無宗教」と答えたにも関わらず、「神仏に対する信心のかけらもないのか!」と詰問されると、「いえ、けっしてそんなことはありません」などとと答えてしまいそうである。そこで手元にある本を読むと、こんなことが書いてある。 なるほど、日本人は薄くて浅い宗教家らしい(こう言っては悪

          日本人にとって、信仰とは何か?(1)

          1968年の「考える人」―岩波文庫85冊

          「考える人―五つの箱―」は岩波書店が1968年に発行した小冊子(非売品)である。湯川秀樹や丸山真男といった著名な知識人らが5つのテーマに分かれ、各テーマおよそ17冊ずつ、合計85冊の岩波文庫が選ばれている。また、各テーマごとに選者による読書案内が付されている。 以下では、備忘録のために各テーマの要約と選書一覧を付す。 「学問の精神」湯川秀樹・大塚久雄 選読書案内は大塚久雄が執筆している。大塚は「学問の精神」について次のように述べている。 およそ科学とよばれている営みのさ

          1968年の「考える人」―岩波文庫85冊

          1953年の「古典の読みかた」

          小冊子「古典の讀みかた」(非売品)は岩波書店が岩波文庫創刊二十五周年を記念して1953年に発行したもの。小泉信三や清水幾太郎など計7名の知識人によるエッセー集である。 備忘録として、各人のエッセーの概要をまとめることにしたが、その前に各エッセーの冒頭を比較する。これだけで、各人の文体の特徴や、エッセーの内容の密度、あるいは思想の片鱗といったものまでが伺われると思う。(なお、小冊子は旧漢字・旧仮名遣いだが、引用する際は現代表記に直している。) エッセー冒頭の比較早速各々のエ

          1953年の「古典の読みかた」