2年前に起きた一橋法科大学院生自殺問題を斬る!

国立市でアウティング禁止条例が施行されて約11ヶ月が経とうとしていますが、事件における学校側の賠償責任を問う裁判となり、本日地裁判決が下され原告側の敗訴となりました。

浮き彫りになる学生相談室の役割と限界

学生相談室の役割は、学生が学生生活を送る上で何か困ったり悩んだりしたときに来る学生に対して、学生生活をスムーズに送れるように相談対応をすることです。

カウンセラーは非常勤の臨床心理士であることも多い。
基本的にはカウンセラーと相談者との間に守秘義務が発生しているため、相談内容が漏れる心配は基本的にはないものだと思って良い。
※犯罪や自殺などの緊急事態が発生する可能性を予見できるような場合にはこの限りではない。

相談内容は、学生生活全般から、心理的な問題、精神疾患や自身の健康問題など多岐にわたるが、あくまで「学生相談」であり、医療機関ではないので、心理的な不調が見られる場合には、相談室からクリニックを紹介する場合もあります。

それでも学内にいるとき、学生は居場所を求めて、学生相談室を利用して毎週カウンセリングを受けるケースも有ります。私はそうでしたし、いつも相談室横の談話室によくいたから顔なじみになっている人もいました。

学生は、不安神経症やうつ・パニック発作があったとされているが、そういった症状を持つ学生を、学生相談室や学校側が全面的に対応することは実質不可能である。

本人に自殺企図・自殺念慮があったかどうかまでは今の所わかっていない。
クリニックは紹介したものの、性同一性障害対応のクリニックであったことなど学生相談室及び学校側が問題を正確に把握していなかったという見方もある。

性指向が何であれ、精神科や心療内科にかかれば診てもらえる。精神症状の背景に性指向の暴露アウティングが理由があるなら、お薬とカウンセリングを行って様子を見ていく他にありません。

学生相談室での相談直後の転落死

自身の経験から言ってもそうですが、この学生は真面目で「焦りすぎ」で生き急いでしまった用に思えます。

留年したからといって人生終了するわけではありません。
転落死直前の相談内容がどんなものであったのか、死人に口なしなのでわかりませんが、やるせなくて悲しい気持ちになりますね。

アウティングをした学生とは既に和解しており、学校側が何か隠していると原告側が主張していた部分も明らかにはならなかった模様です。

捨てられないプライドが邪魔をしてしまったのかもしれませんね。
強い子ばかりじゃないのは私がよく知っているから。

彼の死を無駄にしないためにも、一秒一秒懸命に生きなければいけませんね。




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