ニッケルと高速鉄道は二重にインドネシアを苦しめている!?
ニッケルが中国景気の冷え込みで価格が下落していると記事には書かれています。中国恒大集団の破産申請が中国景気の下落の始まりでしかないので、もっとニッケルの価格は下がる可能性があります。
しかし、ニッケルに関しては世界で生産量最大のインドネシアが禁輸したのにも関わらず、中国が不法にインドネシアから輸入しているという疑いがあります。
もともとインドネシアと中国の関係は良好ではないそうですので、このニッケルに関してより不穏な関係になるかもしれません。
ニッケルの人気が高いのはコバルトと同じで、電気自動車の蓄電池に使われるレアメタルと呼ばれるほどに希少価値が高いからです。
ただし、テスラやBYDはニッケルを使わないリン酸鉄リチウムイオン電池を使うといっています。すぐに全部そちらに移るということではないでしょうけど、重要は徐々に減っていくでしょう。
ここで中国から少し視点を変えて、インドネシアに注力してみたいと思います。
中国は人口の多さに世界一という看板があったところ、インドに抜かれてしまいました。さらに人口減に悩む国にもなってしまいました。
しかし、インドネシアは世界第4位に位置するほどに人口が多く2億7000万人を超えます。
さらに希少価値のあるレアメタルなどがあり、まだまだ多の国からの需要が高いです。
中国が狙うのもわかりますが、毎年10cmも地盤沈下がおこるぐらい浸水にも困っています。
そのため、首都をジャカルタからヌサンタラに移すことにしました。
日本としてはインドネシアと関係性を構築しておくことはとても大事でしょう。
それもあった上でとは思いますが、高速鉄道で中国とどちらが協力するかで、最後の土壇場で中国をインドネシアは選びました。
しかし、後から中国からの高速鉄道の費用はかなりかさみ、作られた高速鉄道も安全性の問題が取り沙汰されています。
日本はインドネシアに裏切られた、なんていう人もいるようですが、インドネシアが騙されたに近いのではないでしょうか。ニッケルを不法に輸入しているのでも、そう思ってしまいます。
こういうことを機会にまた日本はインドネシアと良い関係を構築できれば良いのでしょう。
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