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「透明なきみの後悔はみぬけない」を読んで(ちょっと良い話が好きな人にお勧め)

 成仏できない幽霊の悩みを解決して幽霊を救う男性の物語。
 霊的な力で解決するのではなく、ただ幽霊が見え会話できる能力があるだけで、対話しながら幽霊の後悔をみぬいて、悩みを解決していく。
 幽霊自身も後悔が何かを理解していなかったり、言いたくなかったりする。主人公は、根気良く幽霊と交流し打ち解け、後悔をみぬいていく。
 教え子が気になる先生や仲間が気になるアイドルの幽霊が登場する。なぜそこにいるのか、そこで何をしているのかを対話しながら見極めていく。暴くのではなく紐解いていく。最後の女性の物語はちょっとしたラブストリー。そんな、幽霊だけど日常的な物語。とりあえず良かったなとほっこりさせてくれます。
 僕は、幽霊といえば、強い恨みや執着があって悪霊となり、霊力者が幽霊を払うという物語を想像するのですが、これは、全く違った。主人公は、何か義務感を感じて幽霊の悩みを解決をしている。
 生きていようが死んでいようが、人はなんらかの後悔や未練を持っている。読み始めると展開が気になり、最後まで一気に読みました。切ないですが、こうゆう話もいいなとほっこりします。丁寧な話と感じました。
ちょっといい話が好きな人におすすめです。
題名:透明なきみの後悔はみぬけない 作者:望月拓海 出版社:講談社
1/20 読了 


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