【胡蝶蘭はどうやってつくられているの?】はたらくひとインタビュー@松村洋蘭 vol.06
仕事内容やこだわり・やりがいを聞いていくシリーズ
「胡蝶蘭はどうやってつくられているの?」
▼第5回 プリザーブドフラワーはこちら
今回は第6回、最終回です。
出荷場 部門で活躍する、きいさんにお話を伺いました。
— きいさん、よろしくお願いします。
よろしくおねがいします。
出荷場 部門に所属して3ヵ月が経ちました。
はやく先輩方に追いつけるように、日々頑張っています。
松村洋蘭ではたらく経緯
— 小さいころから身近に花があったと伺いました。
母が花好きで、家に花が無いことはありませんでした。
雪が降る寒い時期でも、家に鉢や切り花をかかさず飾るほどです。
その影響からか、いまの自宅には花や植物がたくさん飾ってあります。
グリーンがないと落ち着かないんですよね。
花の中でも、私は胡蝶蘭を花の王女様だと思っています。
どの種類も本当に素敵で、胡蝶蘭の傍にいられることに幸せを感じます。
— これまで花に関する仕事はしていましたか?
はじめてです。
実際にやってみると「結構からだを動かすなあ」と思いました(笑)
前職でも立ちっぱなしが多かったので、動き回ることには比較的慣れておりますが、重たい鉢の運搬は疲れます。
まあ、からだを動かして元気に過ごしたいと思っているので、ちょうどよいかもしれませんね!
— きいさんの所属する出荷場 部門はどんな雰囲気ですか?
とても活気にあふれています。
流れ作業なので、お互いに声を掛け合って連携をとります。
時間に追われる中、手早く正確に作業をこなす先輩方には驚きます。
新人の私にも丁寧に教えてくださって、感謝しています。
出荷場 部門(切り花担当)の仕事
— 1日の流れを教えてください。
朝礼で1日の流れを確認したのち、作業に入ります。
出荷場では、出荷する直前の仕上げや梱包を行います。
私は主に切り花を担当していますので、切り花の流れについてお話します。
切り花を入れる箱をつくる
切り花用胡蝶蘭をカットし切り花にして、スポイトに刺す
輪数別に胡蝶蘭を仕分ける
箱に綿を敷き、注文(5本・10本など)どおりに並べる
なお、並べる際には花に傷がないか、入念にチェックします。
リーダーの確認後OKが出たら箱を閉めてラベルを貼り、出荷場へ
— 最後にリーダーがしっかりチェックしているんですね。
鉢物はコケ巻き・紙巻・梱包など各担当ごとにチェックが入りますが、切り花は1人で作業が完結するため、1人だけのチェックになりがちです。
そうするとミスが起こりやすくなるため、他の人のチェックは必要です。
梱包中のふとした拍子に花びらが取れてしまうこともあります。
そのためチェックのタイミングも、あえて梱包後に行っています。
ちゃんとした状態で胡蝶蘭を届けるためにも、箱をとじる直前に1輪1輪状態をチェックします。
やりがい:速さと正確さの両立
— 出荷場 部門では、速さと正確さが求められると伺いました。
出荷場 部門では切り花以外にも、鉢植えの胡蝶蘭に紙巻などの仕上げ・梱包などの作業をしています。
出荷待ちの胡蝶蘭は、温室から出荷場へ続々と運ばれますから、作業が遅れると出荷場が胡蝶蘭であふれかえります。
また、集荷時までに梱包できていないと出荷できないので、とにかく速さ・正確さとの戦いです。
速さ面では、作業を早くこなしつつ各担当と連携を図ることが大切です。
とはいえ雑に扱い花や茎が折れては元も子もありませんから、丁寧に優しく花を扱いつつ、作業はスピーディにこなします。
正確面では、出荷先によって異なるルールを覚えて瞬時に対応することが大切です。
これは、とにかく慣れて覚えるしかありません。
出荷場にメモが貼ってありますが、先輩方は内容を記憶されているので、見ずに瞬時に対応されています。
— 速さと正確さの両立は、なかなか難しそうです。
難しい分、目標時間内にやるべきことを達成できたときは喜びを感じます。
あとは先輩のやり方を見て勉強して、自分でも挑戦しています。
— ところで、なぜ出荷先によってルールが異なるのでしょう?
そうですね…。
「花の保護用の和紙を巻く・巻かない」ルールを例に説明します。
出荷時は、トラックに積み込んで輸送します。
出荷先が遠距離だと、輸送中に揺れて、和紙がこすれて胡蝶蘭に傷をつける可能性があります。
そういう場合は和紙を巻かない方がベターです。
他にも、到着後の撮影のため、ペアでの出荷かつ片方のみ和紙を巻くルールがある市場もあります。
効率を考えれば、出荷先でまとめて作業をしてしまう方が良いのでしょう。
しかし和紙を巻いた状態で長く放置するのは、花の育成上よくありません。
あたらしくつぼみが開花するときに和紙が邪魔になる可能性もあります。
胡蝶蘭を第一に考えて作業をしています。
こだわり:最後のフェーズだからこそ丁寧に
— 出荷場 部門は、全工程の最後ですよね。
最後だからこそ、
「手間暇かけて大切に育てられた胡蝶蘭をお客様に届けるために、私がここでミスするわけにはいかない!」
という気持ちで作業をしています。
お客様の元へ届けられて、いざ開封したら折れていた・注文のお花と違った…なんてことになれば、お客様をひどく悲しませてしまいます。
私も花が好きなので、この気持ちは痛いほどわかります。
そんな思いは絶対にしていただきたくありません。
これまで築き上げてきたお客様との信頼関係を続けていくためにも、胡蝶蘭を愛し、丁寧に扱うよう気をつけています。
速さと正確さの両立は、技術と経験が必要不可欠です。
出荷場 部門では、お客様のもとに良い状態で届けるために、様々な工夫をされていました。
これですべてのシリーズが完成となります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
第1回目の大輪胡蝶蘭 編からひとつひとつ振り返ると
「自分のもとに届いた胡蝶蘭は、こんなにもたくさんの人の想いと技術がつめこまれているんだな…」
と、ちょっと感動じみたものを感じますね。
裏側を知ることで、私は胡蝶蘭のことがもっと好きになりました。
これからも胡蝶蘭に関する楽しいコンテンツを配信して、胡蝶蘭に興味を持っていただける方を増やしていきたいと思います。
よろしくお願いします!
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