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12/23 FOREST CUP総評

阿部自身、FOREST CUPに参加したのは、
今回で2度目だ。

だが、2ヶ月前のFOREST CUPの
グループステージで対戦したチームは、
明らかに手を抜いていたと感じたという。

「相手はBチームだったと思います。もちろん、本気でやっていた選手もいたかもしれないけど。でも今日と比べると、前回のチームは抜いていたんだなあと。目つきとか、準備の質とか、ボールを持った時の怖さとか、すべてが全然違いました。彼ら(雷門中、ぱやぱやSC)は優勝を目指しているので、本気度を感じました。だからこそ、真剣勝負ができたし、自分の成長を確認することもできたので、やっぱりこういう舞台にいることが大事なんだなと思いました」

弱小と思われた相手は強敵だった。

そう語る阿部の当面の目標は、戦術の上積みだ。そして先々の目標としては、この日に対戦したような相手と毎週やり合える舞台、来年のFOREST CUPでのリベンジ優勝だろう。

「サッカーをやっているからには、最高の舞台を目指す。それが選手としての使命であり、監督としての僕の目標でもあるので。しかし福岡って、めっちゃいいっすね。CoCo壱とか、一風堂とか、あるんですよね。いつか福岡最強のクラブになれるように頑張ります!」

彼の目に光はなかった。
だが、確かに遠くを見据えていた。

この底抜けに明るい姿勢は、
きっと彼にとって追い風になるだろう。
まずは今シーズンのフィナーレを
阿部がどう迎えるのか。

さらに行く行くは、彼がどこまでの
選手になっていくのか。

スタジアムから宿までの帰路の途中、
赤いバスの2階席でずっとそんなことを考えていた。

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