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泣いてしまう夜のマイルール。

どうしても泣いてしまう夜がある。仕事があふれかえってしまい、残業の鬼となった最終電車の中で。むかし言われたかなしい言葉たちをふいに思い出してしまったふとんのなかで。はたまた、ぼーっとお風呂にはいりながら、浴槽でゆらいでいるじぶんのからだをみたときに。

そういった瞬間、きづいたら泣いているのだ。泣くことは簡単だけど、じぶんで止めることはできない。なんてやっかいなんだろう。そして、泣くことは悪いことのように感じてしまうのも、またやっかいだ。ほんらい、泣くことは決して悪いものではないはずなのに。

というわけで、「どうしても泣いてしまう夜のマイルール」をここに書き記しておく。じぶんが落ち着くために書くのだけれど、まだ知らないだれかの心の拠りどころになればもっといい。


1.お風呂にたっぷり浸かる
涙がとまらないときは、だいたいにおいて心がくたくたなので、体を温めるといい。あたたかいと汗がでる。泣いてしまう夜は涙もでるので、体から水分が抜けてカラカラになる。お風呂に出た後は、好きな飲み物を飲むといい。(歯磨きをする前にね)ハーブティーなんて最高だ。癖のある匂いが苦手だという人もいるので、白湯とかでもいいかもしれない。体があったまったら冷たい飲み物を飲みたくなるかもしれないが、せっかくあたためた体を冷やしてしまう可能性があるので、個人的にはHOT or 常温で。


2.スマホ断ちして布団にはやく入る
私の場合、泣いてしまう理由のほとんどは人間関係によるストレスなので、本当に泣いてしまうときはそれらがぎっしりつまったスマホ、すなわちSNSをみないようにしている。SNSはたのしいしにぎやかだけど、それらすらも羨んでしまうこともある。それくらい、泣いてしまう夜はじぶんの感受性を歪ませるのだ。いつもは枕元にあるスマホも、遠くに置いて、代わりにお気に入りの本棚から好きな本を読むだとか、落ち着く音楽を聴いてしずかに心を高揚させてもいい。ほろりと涙が出たら、ちいさい我が子がうまれるかのごとく、自分自身を抱きしめてあげよう。(セルフハグというやつです)


3.とことん泣く
結局これにつきる。泣いてしまう夜は、どれだけ抵抗しようとやってくる。「ああ、またこれか」と思えば済むのかもしれないけれど、その感情ひとつで夜は朝に変わらない。だから、そんなときは我慢せずに泣いてしまうのも一つの手だ。すりきれるまで泣くと、どっさりつかれる。どっさりつかれると、いつのまにか眠ってしまい、朝になっていることもしばしば。泣きたいときなんてないけど、泣いてしまうときは泣いていい。あなたが子供だろうが大人だろうが関係ない。人は泣くものだとじぶんを肯定してください。


4.誰かと話す
他者につらかったことを共有すると、心が軽くなるひともいると思う。信頼できる人がいたら、打ち明けてもいい。わたしは電話が苦手なので、あまりそういうことはしないのだけど、話しているうちに頭の中が整理されて、かなしいことやつらいことが分析されることもある。「つらかったね」と言ってもらえるだけで救われる日もあるのだ。


5.じぶんに語りかけてみる
とうとうやばいなと思われるかもしれないが、これは結構効く。もちろん人によるかもしれないが。たとえばどんな理由でつらいのか、悲しいのかをできるかぎり声に出してみる。そして、「つらかったのに、じぶん、がんばったね」と言ってあげる。声に出す、というのがミソな気がする。うつ病の療法のひとつに「ホメ療法」というのがあって、1日の終わりにじぶんが何をできたか、リストアップして、「これだけできたんだ、すごい!」とじぶんを褒めてあげる。そうすることで自己肯定感が高まるというものだ。それに近いことだと思う。かなしいことがあったけど、まるごとうけいれたじぶん、えらいね、でもいいし、嫌な気持ちになったからその場から立ち去って、えらいね、でもいい。仕事の面で自分ができなかったことを責めるひとはよくいると思うけど、そういうときは「これはできなかったけど、ここまでできてえらいね」と言ってあげて。たとえ心の中で「これだけしかできない」と思っていても、声に出すと、不思議とじぶんじゃないだれかが言ってくれたような気になって、ほっとするから。


なんか書き出してみたらぜんぶ当たり前のことだな、と思ったけれど、じぶんの備忘録だと思って残しておく。もっと具体的な事柄が思いついたら、つど追記しようと思う。

※これはwebメディア「she is」の公募に送ろうと思ったけど締め切りが過ぎてしまったので送れなかった原稿です。ここに供養します。

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