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初任給40万円における固定残業の罠を解明してみる

注目を浴びるTOKYO BASEの「初任給40万円」、実は「固定残業代80時間分」だった。まぁ、そんなことだろうと思ったよ。と言うことで、実質賃金を計算してみた。

HPや公開記事を見ると、

・基本給 20万3000円
・固定残業代 17万2000円(月80時間)
※固定残業代は残業がない場合も支給し、超過する場合は別途支給
・通勤手当 2万円
・その他一律手当 5000円

と、こう書いてある。超過勤務60時間に対して25%、20時間に対して50%の割増賃金が発生するので、80時間の超過勤務に対する給与は、105時間分の基本給に相当する。例の固定残業代をこの値で割り戻すと基本給は時給1638円という計算結果となる。

一方で基本給は203,000円であり、仮にその他手当も残業代の計算基礎に加えたところで228,000円。月に173時間の所定労働時間で割り戻しても1317円にしかならず、月の所定労働時間を139時間くらいにしないと1638円にはならない。

ちなみに月の所定労働時間173時間というのは、8時間勤務の週休2日で週40時間勤務。1年は52週なので40×52=年間2080時間の勤務。それを12ヶ月で割ると173.33となる一般的な計算式である(細かく言うと171や177で計算するケースもある)

と書いたところで、月の所定労働時間が139時間って事は週休3日と言うことに気がついたけど、まさか週休3日でその他の出勤は割増賃金の残業対象という大どでん返しはないよね?💦

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