ウェイヘン城 Museum Kasteel Wijchen オランダ/ウェイヘン ~隙間時間に立ち寄りたい、駅チカとは思えない静かな佇まいの城
※ 訪問記は2014年6月時点の情報です。
ネイメーヘン近郊にあるウェイヘン城。ナッサウ伯マウリッツの妹エミリアが、1609年以降に父ウィレム沈黙公の財産の一部を譲渡された際に、夫ポルトガル公マヌエルと共に購入した城です。 エミリアの死後1629年に、ナッサウ伯ユスティヌスの息子(エミリアにとっては庶系の甥)ナッサウ=グリムハウゼン伯フィリップスが買い取り、その後数々の人の手を経たそうです。
この像、エミリアだそうなんですが、訪問時気が付きませんでした。
入口からいきなり3階までエレベーターでのぼります。博物館受付は3階。
実は常設展らしい常設展はなく、特別展専用の博物館のようです。そのため、エミリアとマヌエル夫妻に関するものなどはとくに探せませんでした。このときは、古代と近代の食文化についての特別展をやってました。
唯一の常設展ぽいのは塔の内部で、ウェイヘン他近郊のいくつかの城のジオラマとパネルがある程度。あとは、この城を買ったよ、というエミリアからマウリッツへの手紙の写しくらいでしょうか。女性が兄弟に書く手紙がオランダ語なので驚きました。(基本的に当時の貴族の手紙、とくに女性の手になるものはフランス語です。秘書の代筆で署名のみの可能性もありますが)。
塔のいちばん上は危険なため立入禁止ですが、その下の小さな窓のあるところまでは行けます。かなり急な螺旋階段をのぼっていきます。
また、城の周りは堀で囲まれていて、そのさらに外周が散歩コースになっているので、写真を撮りながら一回りすると良いです。
アクセス
ネイメーヘンからは各駅で2駅。ウェイヘン駅から300mほど。他の城と比べて非常に駅チカ。しかもこの短い道程に風車まで見れるというオマケつき。
いま見て知りましたが、この風車も中に入れるんですね。店舗もあって、ケーキミックスやパネクックミックスなどの粉類を売っているようです。石造りの風車がここにあった記録は1643年、八十年戦争の時代だそうです。