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意識の高い20代30代社員にこれを言っておこう

20代30代の皆様、よい会社生活送ってますか。

仕事なんて裏で勉強すればいくらでも効率化できるし、周りの競争相手が遅れて見える。そんな意識の高い方はいらっしゃいますか。

きっと、リーダーやマネージャーに推挙され、ますます活躍されることでしょう。

ただ、ここから、40代に向かったときにどうなるか。私の経験をお話しておきます。意識の高い40代50代がどういう立場に置かれるか、興味ありませんか?。



私の年齢は47歳ですが、この前以下のようなことを言われたんです。

orangeitems「中途採用で、有スキルなんてなかなか取れないですから、未経験者を取って育てて、有望な人を私の下に直接つけたらいいですよ。」

A氏「でもorangeitemsさんが直接鍛えたら、たぶん潰れますよ。orangeitemsさんは超人というか鉄人で、普通の人が同じやり方したらついていけませんよ。」

うーん、これって、褒められているのか。そうじゃないのか。

ただ、これって現実だと思うんですよね。スキルなんて経験なんて、あったほうがいいですよね。で、吸収して吸収して、結果を出して、孤高の高見に登ったかと思ったら下に誰もいないというね。

ビジネスの世界ってこれがあると思うんです。すごくできる人が100人分仕事ができると仮定して、100人集めたら一般人でも成り立つかというと、それも成り立たない。工数の問題じゃなくて、そもそもの知識や経験の差が甚大過ぎて、人数束ねてもなりたたないというヤツです。

これ、暗黙知と言われている問題で、マニュアル化されていない知識、言葉にしづらい経験が大量に存在しているということです。

じゃあ、こういう提案はどうでしょう。

「今のorangeitemsさんの知識を、全部マニュアル化してもらえますか?」

これ、実際に言われたわけじゃないですが、バカな提案ですよね。時間をさかのぼれば、20代30代に、競争相手に負けないように技術を学んだり、経験を殊更学ぼうとした結果が今じゃないですか。それを、今、マニュアルのように書き出して、第三者が学習可能にしろということか。

それより、技術や経験をどん欲に学ぼうと言う姿勢の人がいないと、せっかくマニュアル化したとしても誰もその資料から学ばないんじゃないのか。

また、そもそも、何を私自身が知識として持っているのか、私自身体系的に説明しずらいです。脳はデータベースじゃないので、全件エクスポートなんてできないわけです。

言語化できない部分もありますよね。実際に事が起こってみたら、いろいろ類推して結論を導き出そうとします。何も起こっていない段から、これをマニュアル化することなんて、できない。

日本製品って、すごく分厚いマニュアル作って、製品に同梱することが昔のなわらしでした。今は誰もそんなマニュアル読まずに使うことがわかっているので、それよりユーザーインターフェースを工夫して、前提知識なしに使えるプロダクトが求められています。今の20代以下なんて、そんなプロダクトが当たり前だと思っているはずです。

だから、今の20代30代、意識が高い人。自分の技術をどんどん高めて誰にも負けない技術者になろうとしている人。きっとそれはできると思います。そして結果も出るでしょう。努力はきっと実を結びます。他人がやっていないことをやるわけですから。

問題はその後です。本当に高みに登ってしまったらどうなるか。

手を伸ばしても、その下に誰もいないかもしれないのです。じゃああなたが下に降りたとして、経験が浅い人に手を差し伸べて、ゆっくり上がってきて、大丈夫だから、って声をかける。

その一方で、高いところには自分しか登れなくて、とにかく若手が登ってくるまではここは守ろう、ということで、一人でいろんな仕事をやっつける。

ま、こうなっちゃうんです。特に中小企業なんてそういう傾向が強いですよ。そんなにポンポン、意識の高い若手が来ませんから。中途採用なんてもっとそんな傾向です。

そうなったら・・、意識の高い40代50代のいる場所に移る手段もありますけど、結構どこの会社もそんな場所ばっかりになってます。人手不足って言ってますけど、現状はこんな感じです。出来る人が、いない。人だけだったら、未経験者だったらいる。

あなたは超人だ鉄人だ言われて、うれしいような気もしますが、問題は深刻だと思います。自分自身が困ってないことがポイントですね。自分が努力するのは、自分でコントロールできますけど、会社組織だか他人だかは、どうにもできませんから。

意識の高い20代30代、末はバラ色の40代かと思ったら、なんだか変な色ですよ。

いつも読んで頂きありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。