【保存版】ライバーのためのブランディング基礎
Pocochaで色々なライバーを見ていると、僕がブランディングだと思っていることと逆のことをしている人が多いです。
・締め前に人が集まらない
・人は集まるけど投げてもらえない
・ランクを維持するのが大変
・フォロワーは増えるけど配信を見る人は増えない
という人はやり方が間違っている可能性があるので、ぜひこのnoteを参考にしてくださいね。
では、本題に入っていきたいなと思います。
そもそもブランドとは?
ブランドって抽象的な言葉だと思うんですけど、僕の定義は、
・リスナーの頭の中にあるもの
・ヴィトンやエルメスみたいに客観的に存在するものではない
・ある特定の人々にのみ支持されるもの
の3つを満たすものです。
「鞄や財布はヴィトンしか買わない」という人もいれば、「ヴィトンなんてただの塩化ビニールだから買う価値ないでしょ」っていう人もいます。
どちらが正しいとかではなくて、特定の価値を感じている人にとってはブランドになりますし、価値を感じていない人にとってはどうでもいいものというのがブランドの定義です。
ユニクロや100均もブランド
もしあなたが、ユニクロや100均を頻繁に利用しているのであれば、それらもあなたにとってはブランドです。
ブランドになるのに販売価格は関係ありません。
安い価格でも多くの人の中でブランドになれれば利益は出ます。
キングコング西野さんが良い例ですが、彼がやっているオンラインサロンは2万名以上の参加者がいますが、月額は1000円です。
つまり、薄利多売のブランドです。
低価格で儲けるには西野さんくらいのバイタリティが必要で、あれができそうならその方向性もアリだと思いますが、
・行動力
・体力
・バイタリティ
を高いレベルで持っていないと挫折すると思うので、あまりオススメしません。
なぜブランドにならなければいけないのか?
ブランドが何かわかってもらえたところで、なぜブランドにならなければいけないのかというお話をしたいと思います。
極端な話、別にブランドになれなくたって、新規リスナーが集まって、ランクが維持できて、自分が欲しい収入が得られていればそれでいいとも言えますよね。
でも僕はそれでもブランドになるべきだと思っていて、その一番の理由が、
リスナーを決断のストレスから解放することができるから
です。
現代は選択肢過剰の時代で、みんな日々の選択に疲れています。
例えば、コンビニを例に見ても、そもそもどのコンビニに行くのかの選択から始まり、お菓子、スイーツ、水、お弁当、おにぎり、パンなど買う商品の選択で頭をフル回転させています。
そんな状況で、もしあなたの中にブランドになっているコンビニがあり、そのコンビニの中に、ブランドになっている商品があれば、あなたは余計なストレスを溜めないですむのです。
ちなみに、お金がかかる決断は数ある決断の中でも特に大きなストレスがかかります。
ポコチャで言うなら10コインのアイテムなら1000コインのアイテムに比べてだいぶ安いから言いやすいと思っているライバーが多いと思いますが、仮に10コインだったとしても、投げる側にはストレスがかかっているというのを忘れないでください。
決して、安ければ気軽に投げてくれると思わないようにしましょう。
ブランドになるメリット
あなたがブランドになることができれば、リスナー側のメリットだけでなく、あなた側のメリットも発生します。
具体的には、
・投げ銭における満足度が高まる
・他のライバーと比較されなくて済むようになる
・新規のリスナー集めを頑張らなくてよくなる
などです。
1つずつ説明していきますね。
☑投げ銭における満足度が高まる
自分が好きな人やお店の商品を購入する時のことを思い浮かべてほしいのですが、購入する前から大好きバイアスがかかっているので、どんな商品でも満足している面があると思います。あなたがブランドになれれば、同じようなことが起こります。
☑他のライバーと比較されなくて済むようになる
ブランドになれれば自動的に選ばれるので、他のライバーと比較されなくて済むようになります。いわゆるライバルとの戦いから抜け出すことができます。
☑新規のリスナー集めを頑張らなくてよくなる
ブランドになれればファミリーのメンバーでメーターが作れるようになるし、そのメンバーが新規リスナーを連れてくるようになるので、結果的に新規リスナー集めを頑張らなくてよくなります。
全てまとめると、ブランドになれればライバルとの戦いがなくなるので、配信を純粋に楽しめるようになります。
ブランド構築の3ステップ
ブランドになるメリットは伝わったと思うので、続いてはリスナーの頭の中でブランドになるまでの流れについて説明したいと思います。
ざっくりステップに分けると、
STEP1 他のライバーと比較してこのライバーが好き
STEP2 他のライバーと比較しないで絶対的にライバーが好き
STEP3 ライバーが好きな自分が好き
の3ステップになります
正直、STEP3までいくのはかなり難しいんですけど、STEP2までいければ売り上げは楽に上がります。
比較された時に選ばれる方法
比較された時に選ばれる方法ですが、一言で言ってしまえば「価値を伝え続ける」しかないです。
単純に比較された時に相手が伝えている価値をあなたが伝えている価値が上回っていれば、自動的に選ばれます。
相手を上回るという視点で見ると、実は後発組のほうが簡単です。
なぜなら相手の情報を全てチェックした上で上回るコンテンツを出せばいいからです。
もちろん先発組は既に認知されている有利さがあるので、戦いに勝つのは簡単ではありませんが、努力さえすれば誰でも簡単に勝てるので、そこは頑張ってください。
価値って何?
ここで「価値って何?」という疑問が沸いてくると思います。
よく「価値が価格を上回れば買ってくれる」なんて言っている人がいますけど、話がそこで終わっていて「価値」についてちゃんと説明している人はほとんどいません。
価値は、相手との関係性の中にあるぼんやりとしたものです。
例えば、僕のこのnoteの記事を小学生が読んだところで価値を感じないと思います。
ヒカキンの動画を見たほうがよっぽど価値を感じるでしょう。
でも、あなたはここまで読んでくれているということは、価値を感じているということですよね?
ライブ配信なら、ライバーとリスナーの関係性の中にあるぼんやりとしたものが価値です。
ブランドと同じで、物に内在するわけではなく、関係性の中で発生するものだということを理解してください。
価値の3分類
価値は大きく分けると
・機能的価値
・情緒的価値
・自己表現的価値
の3つに分けることができます。
これも1つずつ説明していきますね。
☑機能的価値
役に立つかどうかが判断基準。
より役に立つものほど評価が高くなります。
いわゆるライバーの仕事ってそれができていないと話にならないよねというのが機能的価値になります。
他ジャンルで説明したほうが伝わりやすいので他ジャンルを例に出すと、
・飲食店なら料理が美味しい
・エステサロンなら綺麗になれる
・病院なら元気になれる
というのが機能的価値になりますね。
どれもできていないと話にならないですよね。
ライバーの場合は大きく分けると、
・芸が面白い
・雑談が面白い
の2つが機能的価値になると思います。
☑情緒的価値
好き嫌いが判断基準。
好きであればあるほど評価が高くなります。
機能的価値以外のほとんどの価値が情緒的価値だと思ってください。
・ライバーの見た目がタイプ
・リスナーとの会話が楽しい
・自分にとって都合がいい配信時間
・コメントのレスが早い
などは情緒的価値ですね。
☑自己表現的価値
自分の理想を表現できているかが判断基準。
その人が自分の理想に近いほど評価が高くなります。
ライバーの場合はリスナーと性別が違うので難しい面はありますけど、全く同じじゃなくてもOKです。
例えば、おばさんだけどNo1ライバーを目指しているという人には、おじさんだけど何かしらでNo1を目指しているというリスナーがつきます。
結局のところブランディングって?
・機能的価値
・情緒的価値
・自己表現的価値
のどれかを高めていく作業でしかありません。
ほとんどのライバーが機能的価値を高める方向に行きがちですが、機能的価値を追い求めると、最終的に競争に入っていくというのは歴史が証明しているのでやめたほうが無難です。
一番わかりやすい機能的価値戦争が牛丼業界ですよね。
吉野家・松屋・すき屋が10円単位の攻防を繰り広げています。
他でも、ユニクロに戦いを挑んだアパレルメーカーはことごとく返り討ちにあっていますよね。
リスナーはあなたが思っているほど機能を求めていません。
日本の家電メーカーが良い例ですけど、ユーザーが求めていないスペックアップばかりに気を取られ、海外メーカーにシェアを奪われていますよね。
以上を踏まえると、機能的価値を高める方向に行くのは危険なので、機能的価値はほどほどに提供して、情緒的価値と自己表現的価値を提供するのを頑張りましょう。
ライバーブランディングまとめ
最後に本質的なことを書きますが、配信アプリ上で本当の意味でブランドになりたいのであれば、とにかく他のライバーがしていない経験をすることをオススメします。
なぜか惹きつけられる配信をしている人というのは、他人よりも経験を積んでいる人であることがほとんどです。
個人的にオススメは消えものにお金を使うことですね。
・飛行機や新幹線でハイクラスの席に座る
・1食3万円以上のコースを食べる
・ハイブランドのお店で洋服を買う
などです。
これらの経験はそれ単体では価値が残らないものなので、ほとんどの人が経験しようとしません。
ただ、経験すればわかると思うんですけど、これらを経験したことによって生まれる言葉やフレーズは、経験していない人からは絶対に生まれません。
だから、その部分で差別化になります。
しかも、他のライバーは消えものにお金を使えないので、いつまで経ってもオンリーワンでいられます。
んで、その間にまた新しい体験をしていれば、差が開く一方です。
正直、実践している人にしかわからない話なので、そういうものだよとしか言えないのですが、ここまでの文章で納得する部分があったら、ぜひ心の片隅にでも留めておいてくださいね。