見出し画像

オレンジグループの特別養護老人ホーム“さくら荘”(福井県勝山市)に今年の春、インド人15名を特定技能制度にて迎え入れます。

現場の人員不足があることは事実ですが、単純に労働者としてインド人職員の受け入れを考えたわけではありません。

病気や障害をもったり、歳をとっても、
その人の「暮らし」を大事にして、それを継続することで、生きるエネルギーが復活していくのを、私たちは日本の在宅医療やキッズケアの現場で体験してきました。
それを、高齢者福祉にも活かしていきたい、そしてそれを世界に発信したい。そんな思いで今回のプロジェクトは動き始めました。


Diversity-日本のこれからの福祉に多様性を-

日本の高齢化はさらに進んでいきますが、団塊の世代が年齢を重ねてくるこれからの時代は、80歳ならこんな感じ、90歳ならこんなはず、というのは通用しません。だからこそ、これからの日本の高齢者福祉の現場にも理解や行動に多様性が求められます。

医療的ケア児を代表に、あらゆる障害を持つ人たちも、地域での暮らしを営んでいます。障害の種類を判断して整理して並べる、というような線引きのアプローチではなく、どんな障害があったとしても、その人の「生活者」の側面にスポットライトを当てる方が、幸せは連鎖します。

あらゆる人が、あたりまえに地域で暮らす。それが、これからの日本の地域の姿です。

インドに行ったときに感じたのは、国の若いエネルギーと、たくさんの人々が様々な宗教や言語や習慣を許容し合う雰囲気。
多様性の中に過ごしてきたメンバーが加わることで、きっと大きなエネルギーになると、確信しています。

Act Locally, Think Globally-新しい高齢社会像が世界を変える-

日本はあるべき高齢社会像を見つけるのに少し寄り道をしてきました。仕方ありません、少子高齢化のダントツトップ、先頭を走っているのですから。

老後は、同じ状況の人たちばかりがいる場所で、ゆっくりお茶でも飲んでいるのが高齢者の幸せだ。という勘違いから、たくさんの老人ホームを作ってきました。

しかし、老人ホームに入るより、暮らし慣れた場所にいたい、歳をとっても誰かの役にたっていたい、と考える高齢者の方が多かったのです。
だから、やるべきは施設づくりよりも、文化づくり・街づくり。今から高齢化に向かう国々に教えてあげたいですね。

インドは、今から3,40年かけて高齢化が進んでいきます。将来的に人口が17億人になると言われているインド。その時、数億人の高齢者が、それぞれの場所で、それぞれの役割を持って過ごし続けられる国になっていたら、日本の寄り道で得た教訓もとても役に立つと思うのです。

今回迎え入れる15人のインド人はいずれもインドの看護師資格を持っています。彼女らが日本の高齢福祉を経験して、インドに戻った時、「暮らし」を大切にする未来軸のケア文化をインドに根付かせてもらいたい、と考えています。

すでに日本に来て3年目のマンスール。オレンジに来てくれた初のインド人。
マンスールは“OrangeKids'CareLab.”で働き、
インドにはまだ概念すら存在しない「医療的ケア児」との関わりを経験しています。
マンスールがインドに帰ったら・・・ワクワクしませんか?

Orange × India -オレンジとインドの深いつながり-


(ただいま、執筆中)

KeyPersonのOshibuchiさん
ケアラボの立体パンフレットは2014年グッドデザイン賞を受賞
祝グッドデザイン賞。なぜかこの話もインドにつながっていく。

チームコーディネーター大募集!

100人の日本人スタッフと、15人のインド人スタッフが、100人の高齢者をケアするチームが、福井県で動き出します。

この、新しいチャレンジに参加してくれるスタッフを大募集します!

新しい多様性に満ちたチームを、チームコーディネーターとして、ケアの現場にも立ちながら、この大きなチャレンジの舵取りをする、そんなメンバーを求めています!

インド人スタッフの生活の支援や、スタッフ同士のコミュニケーション、ケアの知識や技術の伝道、テーマはたくさんあります。

興味のある方は、コメントかmessengerなどで気軽にご連絡ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?