見出し画像

私の障害は、個性なの?

これから書くことは、あくまでも私個人の想いであり、誰かに強要したり共感を求めたりするものではありません。と、最初に言っておきます。(笑)


私は約5年前にCIDPという病気になり、発症してから今もずっと、手足に力が入らなくなったりする症状があります。
そして今年、両上下肢の障害として身体障害者手帳を取得しました。

そもそも、私の今のこの体の状態を、私自身が「障害」だと思っているのかというと、どうなんだろうという感じもあるのですが、手帳を取得しているので「障害をもっている」ということにしておきましょう…。


さて、たまに「障害は個性だ」という言葉を耳にします。
私はそれに、違和感を抱いてしまうのです。

そもそも、「障害」「個性」とはどういう意味なのでしょうか。

個性(読み)コセイ
個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。
個性とは - コトバンク
障害(読み)ショウガイ
1 さまたげること。また、あることをするのに、さまたげとなるものや状況。しょうげ。「旧弊が改革の―になる」「―を乗り越える」「電波―」
「立憲公議の美政を組織せんと欲せば、之を―し是を非難し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
2 個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること。「胃腸―」「言語―」
3 「障害競走」の略。
障害とは - コトバンク


実際に私は、「あなたの障害は個性だよ」と誰かに言われたとしたら、正直モヤッとしてしまうと思います。

なぜなら、私のこの病気や障害は、後から勝手に私のところにやってきて、勝手に住み着いているだけだと思っているからです。
それなのに、「やあ、今日から私がきみの個性だよ」なんて、そんなのたまらない。それは違う、きっとそうじゃない。

障害自体が個性なのではなく、私自身が、私の中から生み出したものだけが「個性」だと思いたいのです。その思いがきっと、私が感じてしまう違和感の正体なのでしょう。

障害をもっているがゆえに生み出される個性というものは、きっとあるのだと思います。
自ら「私の障害は個性だよ」と言う人がいるのだとしても、それは否定する気は全くないし、本人がそう思えているのは、それはそれで素敵なことだとも思います。
ただ、みんながみんな、「私の障害は個性だ」と思えているわけではないし、病気や障害との向き合い方は人それぞれだと感じます。

だからやっぱり、私の障害は個性ではない。
私の個性は、私がつくりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?