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ユーミンと赤川次郎の夏

先日、ユーミンの曲を聴いて、

懐かしい夏の一コマを思い出した。

母の昼ごはんを食べて

自分の部屋のベッドに寝転がり

赤川次郎の読みやすい小説をまったりと読む

夏の午後。

時折友達のうちに行ってはユーミンを聞きながら

3人でたわいないおしゃべりに花を咲かした

ユーミンの夕涼み流れる夏の午後。

そんな風景を懐かしく愛おしく思い出して

高校時代の友人の1人にハガキを書いた

私達の近くにはいつも海があった


結婚してそれぞれ

海から離れて住んでいる

実家に帰ることが楽しみだった若い頃


近いんだからみんなで会おうよと何度も誘ったけど家庭のことに色々と忙しかったんだろう

なんだかしらないけどいつのころからか

年賀状のやりとりだけになった


4年前

やっと高校時代の仲良しの4人で久しぶりに会えたとき

いつでも会えると思ってるから。とその彼女は言い

それからも

彼女たちからの年賀状には毎年決まり文句のようにまた会おうねとか今年は会いたいな

とか書かれていて

なら会えるようにしたら?会う気がないなら書くなよと私は心の中で毒を吐きながら

月日が流れ、

私の方はもうまた会おうねと書かなくなった。

ハガキを出した彼女からしばらくして返事が届いた。

…最近は母のお世話で実家に帰ることが増えて

私もあの海や景色にほっとします

前回会ってからまたいつでも会えると思っていたのにあっという間に年月がたっていてびっくりしました…

と書かれていた

文字だけが綴られた殺風景なハガキに私は彼女の少し大変そうな現状を察した気がした。


だから言ったのに…

いつかまたなんてばかり言ってたら

お互いおばあちゃんになっちゃうよ!

会いたいときに会わなきゃ

会えなくなっちゃうよ


また…

っていつくるんだろう


また…には思い出も風景もない。



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