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派遣社員がライティングを学んで仕事の質が上がって、楽しくなった話

「今日もこれで終わりかー。なにしようかな・・・・・・」

そう思ってパソコンをじっと見つめる。派遣社員として働き始めて1年が経つ春。

事務職として働いていたが、子ども好きもあり保育士に転職した。しかし体力や精神的にも辛くなり、転職を決意。でも、なかなか次の職が決まらず、派遣会社に登録し派遣された会社で働いている。

最初は業務に不慣れなこともあり、教育係りの方がすごく丁寧に面倒見もよく教えてくれたお陰で、少しづつ仕事ができるようになった。

また一緒に働く部署の方も皆さん優しいばかりで、楽しく仕事ができているが、ふと思った。もっと色んな仕事に携わって、幅を広げたいと思った。

でも、その時は全然知らなかった。色んな困難や自分ではどうしようもない壁にぶち当たるなんて・・・・・・。

出勤途中の電車の中でスマホを取り出し「良い求人ないかな~」と、人差し指でスクロールする毎日。でも、なかなか自分がやってみたいと思える仕事がなかった。

今まで保育士や事務としての経験しかなかったので、本当に今のままで良いのか、コロナ禍ということもありネットニュースをみながらただただ不安だけがずっとあった。

そして、派遣社員ではテレワークを認めない職場にいたため、社員の人が予定表に書く”テレワーク”という言葉を見て何度「いいなぁ」とつぶやいたことか。私も会社という場所に縛られず、家や好きな場所で仕事ができることに憧れもあった。

「どうして社員だけテレワークがあって、派遣はないの? おかしいと思わない?? 」

社員もいない廊下ですれ違う時に、同じ派遣社員として働いている方がよく話しかけてくれる。
よくその言葉を聞いて同感だと思った。

1年働くと業務の流れも理解できるようになり、

「えっ!もうできたの?ありがとう」
「ゆっくりでもよかったのに(笑)」
いつの間にか事務作業も早くできるようになったこともあって、仕事の依頼がないと、する仕事がなくなってしまう。

「今日は2時間で終わりか......あとの時間なにしようかな」

と椅子に座っているのもしんどくなり、備品の整理や掃除など自分から仕事を探すようになった。
随時依頼をされることもあったが、やはり時間は余る。

ちょうど会社の総務に行く用事ができ、社内を移動していた時に見えたキレイな春の青空。

そんな空を眺めながら

「私はずっとこのままなのかな」
と漠然とした不安を抱えながら総務がある部屋に向かった。

そんな時に1つ思いついたのが、昔から文章を書くこと、本を読むことが好きだったことを思い出した。

仕事帰りの電車の中で、いつも通りリュックからスマホを取り出し、副業について調べていた。
それはネットニュースで副業をしている人が多いことや、将来の不安からスキルを身に着けて稼ぐ力をつけることが注目されている内容を呼んでさっそく調べてみた。

それと同時に自分にとって好きなことは何だろうという壁にぶち当たった。副業でスキルを身に着けるならこれからも武器になるものがほしいと思うし、続けるためにも向いてることが何だろうと思い、自分を棚卸することにした。

またスマホで調べてみると「ライター」という仕事を見つけた。

「これだ!ライターか。私にもできるかな? 」

それからびっくりするぐらいのトントン拍子でライターについて調べて、本を読んだりして書き方のコツを知ることができた。もっとライティングのことを学びたいと思って講座を受講し基礎を身に着けた。

これもライティングの師匠に出会えたから。上手い文章を写経して、どういうところが上手いと思ったのか、あとはひたすら下手でも書くこと、書き続けること。

そんなあいことばを実践して、クラウドワークスでも記事の依頼をいただけるようになった。そんな変化が派遣の仕事にも良い影響があった。

今まで面倒だと思っていた仕事も前向きに取り組むことができて、
周りから「いやー頼りになるよ」「ほんとにあいつなおさんがいなかったら取引先に間に合ってなかったぞ」
と以前よりも仕事ぶりを認めてもらえるようになって、自然と私も笑顔が増えるようになった。

でも、それだけじゃない。

どこからも求められてないと思っていた転職活動で、働きたいと思える会社から採用をいただくことができた。お陰で今はテレワークができて時間の自由がある職場で楽しく働いている。もちろんライティング力も大活躍。まだまだ私の挑戦は始まったばかりだ。

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