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私、決めました!

大使館から届いた一通のメール

2020年3月31日。
ウガンダの日本大使館からメールで連絡が入りました。

カタール航空より、4月1日に日本へ向かう臨時便が出るので、帰国希望者は大使館に申し出た上で、自身で手続きを始めるようにと。


ウガンダで、初のコロナ感染者が出たのが2週間前。
その翌日から、ウガンダの国際空港は完全閉鎖に。


その時点で、
「あー、帰れなくなったなー」
と覚悟はしていたのですが…。

私が決めたこと

大使館からの連絡を受けて決断したことがあります。

それは、臨時便で帰国せず、ウガンダに残ること

その日の私の日記には、こう書いてあります。

「ここで夫と生きていく。生き残る!決めた。何とかなる!」


この決断をした理由に、金銭的な事情があったのは事実。

フライトチケットの料金が通常の2倍以上に値上がりしていて、とても払えない。私が住んでいる町から国際空港まで300kmちょっと。
一般車両の通行はすでに禁止されていて、政府から通行許可証をもらうにも、大金を払わないといけない、

という事情です。


それに
まったく心が揺れなかったというと、そんなことはありません。

一つは、この町にいた日本人の友人のこと。

今年の1月、私がテレビ出演したのを知ってわざわざ訪ねて来てくれ、それ以来、特に精神面で私たち夫婦の支えになってくれていました。

その友人が、今回の臨時便で帰国できることになったのです。


もう一つは、
国内で感染者が増えるにつれて状況が緊迫していること。

多くの人が、コロナウイルスは日本人や中国人が持ち込んだものと考えています。

そのため、日本人や中国人に対する一般市民からの暴言、投石や暴力が発生していました。

また、夜間の外出禁止令を守らない一般市民に対する、軍隊・警官からの暴力や射殺。

それは、人々のために尽くしている医療従事者に対しても容赦なく始まっていました。


だから、

「ほんとに大丈夫かな?」
「やっぱり帰るべきなのだろうか?」

と、漠然とした不安や心細さが一気に沸いてきたのです。

帰国したほうがいい理由は、十分すぎるほどありました。

私には「ここに残りたい」理由があった

それならなぜ、
「ここに残る」という決断をしたのか?

最大の理由は、別のことにありました。


この臨時便に乗ることができたとして、日本に帰国した後の生活を想像したとき、思ったのです。

「私は、日本で何をするの?」と。

そして、

「夫と夫との夢、自分の使命をここウガンダに残して一人で日本に帰るわけにはいかない」

「いや、帰りたくない」

と思ったんです。

決断するとは?

決断するとは、決めて、断つこと

何かを得るためには何かを捨てなければいけない。
全部を手にできれ最高だけど、断つことができてこそ、自分で決めて選んだことに対して覚悟ができる。


こんな風に私は思うのです。

始まった私の新たなチャレンジ

「帰国せず、ここに残る」

この決断が正しいかどうか、今の時点では分からない。

でも、選択し決断したからと言ってそれで終わりというわけではありません。

この選択と決断が自分にとって正しいものになるかどうかは、自分次第
選択し決断したことが正しくなるよう自分で人生を創っていけばいい

これは、移住後に私が学んだ新しい生き方です。

あとでふり返った時、

「あの日、あの決断をして良かった」

と思えるような人生をこれから創っていくー。


私の新たなチャレンジが始まっています。

この決断を下した数日後、私にもう一つの決断を迫る重大な事件が発生!


続きはこちらの記事で

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。






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