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【ビジネス基本編】モノとお金とカウンセリングの関係:その1・財って何?

今回は経営学の基本中の基本の話をしたいと思う。
基本の話なので、興味ないなって方はごめんなさい…。

さて、ここにホットコーヒーのペットボトルがある。1本400ml。

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これをコンビニで1本140円で買ったとしよう。

モノ:ペットボトルのコーヒー=対価・お金:140円

この場合、モノとお金の価値は等価値である。

これがモノとお金の関係の基本中の基本だ。お金を払えば、その金額に応じたモノが手に入る。

この売り手が提供してくれている製品をという。モノの金額は販売する側が決めるが、この仕組みを商い:ビジネスという。

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では、次のお題。

ヘアサロンに髪の毛を切りに行く。

この場合、モノや製品は何になるかというと、

髪の毛を切る=モノ…なのだけれど、髪の毛を切るって行為によって、ものは手に入る?入らない?

と、いうと手に入らない…。

なぜならば、髪を切るという行為は製品そのものではない

つまり、製品ではなく、いわゆるサービスを提供してもらう。これを無形財という。

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ここまでで有形財と無形財について話をしたが、では私たちがお金と引き換えにして手に入れる製品やサービスの値段はどうやって決まっているのだろうか。このテーマについて話す前にもう一つ考えてみたい。

〇コンビニとスタバのコーヒーの違いって何?

先ほど、ペットボトルのホットコーヒーの話をした。

冬になってくると、あったかい飲み物が途端に恋しくなる。そんな時手軽に買えるのが、少し前からコンビニ各社さんで出ている、ベンダー型のコーヒー。
コンビニ各社さんで味に違いはあれど、結構おいしい。
大体このベンダー型コーヒー100円~180円前後で買うことができる。

手軽さで言えば、おなじみのスターバックスさんのコーヒー。
一番スタンダードなドリップコーヒー。Shortサイズで290円。Ventiで410円で買うことができる。

さて、このコンビニコーヒーと、スタバのコーヒー。同じくコーヒーなのに、何が違うのだろう?

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そもそもこの価格差は何で決まっているのだろうか。

一つは、原材料費。スタバはコーヒー専門店なので、自社ブランドのモノだけでなく、産地等原材料にこだわって販売をしている。

次に、店舗費用。こちらはコンビニもスタバも同じくかかってはいるものの、スタバはコーヒーとともに快適なスタイリッシュな居心地の良い空間を提供することを売りの一つにしているため、特に店舗内装費用にもお金をかけている。

そして、人件費。コンビニさんも店舗によってはベンダーのボタンを押して、あとはテイクアウトするだけの状態で渡してくれる店もあるが、これに対してスタバさんは店員がドリップをしたり、ミルクを注いだりプラスαのサービスをしてくれる。

他にも広告宣伝費など、様々な諸費用を込みにして、その上で利益率を計算した値段が、コンビニでは100円~180円、スタバでは290円~410円という価格差になっている。

つまり、この金額の中には製品そのものの価値と、人的資源による付加価値:サービスの費用:無形財の費用が含まれている。

このコンビニやスタバのコーヒーのみならず、世の中で販売されているありとあらゆる製品にはこのサービスや付加価値が多く金額に反映されている。

たとえば、高級ブランドの服やバックなどは、その製品の持つ品質に加えて、そのブランドを所有するという付加価値も合わせて販売をしているのだ。でも、付加価値は目に見えない。
それをどのように付けていくかがビジネス戦略(ブランディング)である。このブランディングについては語り始めるとnoteが何本分にもなってしまうので、また後日書くことにする。お楽しみに!

〇カウンセリングというサービスの価格はどう決まる?


では、ここまで読んでいただいて、本題のカウンセリングについて話を戻そう。

ここまで読んでいただくと、カウンセリングとは無形財であり、カウンセリングというサービスによって利益を生み出す作業であることが分かっていただけたと思う。

相談者にはカウンセリングを受けたこと、つまりサービスを受けた時間と、その品質によって金額の支払い義務が出る。誤解のないように書くが、品質を納得していなくてもサービスを受けた時点で支払い義務は出るので注意。

カウンセリングは一般的に開業の場合、その開業者が価格を自由に設定することができる。

大体1回45分~60分で費用は4000円~1万円と価格帯は様々だ。
じゃあ、この価格設定、どのようにして決まっているのだろう。

このカウンセリング代金の設定の仕方で、実はその開業者の考え方がよくわかる。

中には、色んな開業サイトを検索して平均価格を取った人や、自身のSVに相談して自身のキャリアから金額を算出した人もいるだろう。
経費を計算してその中での利益率をきちんと計算した人もいるだろう。

では、ここでQuestion

『仮にあなたが開業をするとして、その金額はいくらに設定するでしょうか?』

長くなったので、この問いの答え合わせは、また次回に。

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