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スキー旅行のこと


#一度は行きたいあの場所

夫は物よりも経験にお金をかけたいという信念を持っている。旅行や自然と戯れたりすることが人生において最も大切なことだと考えている。しかし、私はウォナビープロデューサーで、プロデューサー費はまだまだ入らない訳だし、他フリーランスの仕事もそれほど儲かるわけではなく、彼の信念を支え続けるのは結構大変だ。
4人家族で寝室が一つしかない1ベットルームのアパートに住み、様々な支払いのことを考えない日はない。ちなみに家を持つことも高い家賃を払って広い家に住むことも夫にとってはあまり価値がない事のようだ。また彼は会社に行ってキュービカル(アメリカでよくある仕切りのあるデスク作業をするスペース)で働きたくないと常々言っているので、私が支えられる限りは、好きにすれば良いと思っている。よって彼には定職はなく、いろんな仕事をやってはたまに大きく稼いでくるが、基本的には自由に生きている(無職)。そのたまの稼ぎが生活費に消えていくのは我慢ならんと言うので、モチベーションを保つためにも稼ぎはリクリエーション費として彼の秘密の口座に蓄積されて機会を待てば良し、としている。狭いアパートで暮らしていても経験にお金をかける、そのかけっぷりは錦というか、とにかく旅の計画に妥協はしない。そのため、何ヶ月もかけて調査をし激安航空券などを探してくる。

今年はコロナ渦でもあり、海外はおろか地続きのカナダにもいけないので、アメリカ国内のスキー場各地を、冬休みと春休みを利用して回った。そのリゾート数は実に7箇所。

スキー旅行に行くたびに、スキーというのはつくづく贅沢な趣味だと思う。ウェアはともかく、ブーツや板にかかる費用や旅費、そしてなんと言っても高額のリフトチケットだ。リフトチケットは場所にも寄るが、アメリカ国内のリゾートでは大体普通に買うと1日100ドル〜270ドル(1万円〜3万円弱)する。いくら経験が大事だと言ってもそんなにお金はかけられない。そこで俄然やる気を発揮するのが夫で、リサーチの上、Mountain Collectiveパスというリフトチケットでアメリカ各地を回ればお得な料金でスキーを楽しめると発見した。このチケットには各地海外含む24の様々なスキーリゾートの2日間のリフト・チケットがついてくるのだ。料金は大人一人$499(5万円くらい)子供は129ドル(1万3千円くらい)で購入できる。ちなみに世界各地のリゾートも含まれていて、日本ではニセコ のチケットもついてくる。春休み終了現在、サンクスギビングで行った地元カリフォルニアのマンモス・マウンテンを含めると8箇所、1日のリフトチケットは大人一人31ドル程度まで下がった。あと一回4月中の週末にスクワバレーと言う場所に行く予定なので、10ドル程度まで下がる予定。

ただ、リフトチケットが安くなったからと言って、旅費はかかるので、こちらはかなりカツカツに削られてしまう。「宿泊費は最も金の無駄」と信じる夫に任せると40〜60ドル(家族四人で大きなベッドが二つある部屋)程度のモーテルを予約されてしまい、そんな狭いモーテルで私は朝からスーパーで買った食材でサンドイッチを作り、フルーツを切ってつめた弁当を持って昼食を浮かせたり、夫は飛行機は使わずに18時間とかかけてドライブしたりする。2003年の「モンスター」という映画を見たことがあるだろうか?シャーリーズ・セロンとクリスティーナ・リッチが殺人を犯しながらモーテルを転々としていく話だが、60ドルのモーテルというのは、アメリカでいうとあんな感じで、いわゆる、「モーテル6」とか「スーパー8」とか言う数字のついた宿だ。

それでも、2日ドライブしてたどり着くスキーリゾートへ行く途中は、ナショナルパークに寄って、アーチ型になったユニークな岩棚や(arches national park)、川に湧き出る自然温泉(Penny Hot Springs) に浸かったりしながら、楽しく行くのではある。しかし今回の旅の最後は「デスバレーで日の出の砂漠を写真に納めたい」と言うので、車中泊。。40代の私にはこたえるのだ。

ちなみにアメリカのスキーリゾート はとても標高が高いものがあるので、水分補給には気をつけて!

Mountain Collectiveの情報かこちら。他にもIKONパスやEPICパスと言うスキーパスがあるので、また次回。

サンクスギビングの連休
マンモス、カリフォルニア:アメリカで最初に行ったスキーリーゾートで、上越国際より広いと心底驚いた記憶があり。

年末年始の冬休み
スノーバード、ユタ:ソルトレイクシティから程近いスキーリゾート
アルタ、ユタ:スノーバードの隣にあるスキーリゾート。スノーバードとセットで行くと良い。
グラン・ターギー、ウァイオミング:割と小さめなローカル感溢れるリフト古めなところ。
ジャクソン・ホール、ウァイオミング:アメリカでも有数なインフラの行き届いたリゾート。私の一押し、アメリカのスキーロゾートならここかアスペンがお勧め。
ビックスカイ、モンタナ:2日じゃとても回りきれない巨大リゾートだが、行ったときは、雪質が悪かったので残念

春休み
アスペン、コロラドアメリカで最も有名なスキーリゾート 。4つある山のうち最もキッズフレンドリーなSnowmassに行った。
アラパホ、コロラド:インディアンのアラパホ族で有名なアラパホのアットホームなリゾート。山の中腹にあるロッジのシチューが美味しい。標高がとても高いので高山病に気をつけないといけない。

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