ロングインターバルの生理学①レストセット編
前回の記事では、自転車競技(ロードバイク)におけるロングインターバル(Long IT)を生理学的側面から見てどうであるかを述べました。
結論として、Long ITは有効性の高い万能なインターバルであることがお分かりいただけたかと思います。
ここからはそんなLong ITの効果をいかにして最大化し、パフォーマンス向上へと結びつけていくかを解説して参ります。
そのためには非常にざっくり言えばワーク、レストそれぞれの強度や時間を操作していい感じにすれば良いのですが、これがまた中々奥深いものがあるのです。
早速、ワーク強度から解説...を始めたいところなのですが、今後の話をわかりやすくするため、ここで酸素摂取量が>90%VO2maxになった際に体にどのような変化が起こり、前向きな適応が生じるかを少し学ばなければなりません。
言い換えれば「何故T at >90%VO2maxを数分間確保することを目指すのか」ということです。
そして話の流れの都合上、今回はレストセットから先に解説をして参ります。ご了承ください。
ここから先は
6,148字
/
2画像
¥ 1,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?