DAO型国際協力プロジェクトの深層に迫る!<後編>〜Savanna Kidz がDAOを通して実現したい未来について〜
こんにちは!Savanna Kidz運営スタッフのMinamiです。
前回のnoteでは、最先端テクノロジーのブロックチェーン技術によって実現可能とされているDAO(自律分散型組織)と呼ばれる組織形態について、
それがなぜ、どのようにして社会課題を解決しうるのか?という謎を紐解くために、国内の活用事例を2つご紹介しました!
少し前回のおさらいをしますと・・・
最初にご紹介した新潟県山古志地域の山古志住民会議は、
2021年12月に、山古志地域の特産品・錦鯉をモチーフにしたNFTアートの販売を開始!
それによって、山古志独自の「暮らしや文化、アイデンティティに共感」してくれる仲間を世界中から集め、独自の財源を確保することに成功しました!!
その後も、それらのNFT購入者(=“デジタル村民”)に対して地域の一部の予算執行権限を渡したりプロジェクトプランを募集したり・・・。
「デジタル村民が、山古志の仲間として、より自律的にアクションできる」ようなDAOの仕組みづくりをされています!
また、二つ目にご紹介したDAO型シェアハウス「Roopt」でも、資金と意思決定権を住民に分散させるDAO的な運営体制をとっています。
シェアハウスならではの運営課題(例えば改装をしたりルールを決定した後で利用者から「不便だ」と声が上がるなど)を解消するためには、住民が運営に深く関わることができる状態を作ることが大事!
DAOという組織形態だと、それが実現できるかも知れません。入居開始後のニュースがとても楽しみですね!
この二つの例から、
どうもDAOという仕組みを導入しているプロジェクトでは、
①独自のNFTを発行したり共感してくれる仲間を世界中から集めることで、外部からの融資などを受けなくても自分たちで財源を確保できることがあるらしい!
②一般の市民や参加者、住民等の声が運営に反映されやすいらしい!
といったことを感じていただけるのではないかと思います。
世界中に散らばった仲間からの協力の元、必要なお金を自分たちで集めることができて、その使い道は誰か「偉い人」ではなく、みんなで100%民主的に決めることができる。
もし、そのような特徴を持ったDAO的な町や村が世界中に生まれたなら、
より多くの人がより幸せに暮らしていけるようになるのではないか!?!?
そんな発想の元、今日もより公平な世界の実現のために挑戦を続けている素晴らしいプロジェクトが、我らSavanna Kidz NFTプロジェクトです。
・・・という訳で、長らくお待たせいたしました!
ここからはいよいよ、Savanna Kidz NFTプロジェクトのDAOについて語っていきたいと思います!!
Savanna Kidz NFTプロジェクトの誕生
だだん!
急に話が遡りますが、先に少しだけ「そもそもどうしてSavanna Kidzは生まれたの?」というお話をさせてください。
Savanna Kidz NFTプロジェクトは、
そもそも国際機関による支援では手の届かない部分を補完する方法を模索する中で生み出されました。
というのも、Savanna Kidz NFTを運営しているKiHeiTai Estonia(と、その親会社である株式会社奇兵隊)という会社は、
元々2018年から、グローバルな寄付型クラウドファンディング「Airfunding」という別の国際協力事業に注力していたのです。
この事業では、特段知名度が高くない一般の人々でも、自分や身近な人のために簡単に世界中から支援を集めることができるようなプラットフォームを提供し続けています。
そんなAirfundingを通じて様々なプロジェクトが世界各地で立ち上がり、その影響力を感じる一方で、KiHeiTai Estoniaは気づきました。
「この事業は、大きな企業や国際機関、政府でも手が届かないような地域で置き去りにされてしまった人たちをエンパワーメントできる、大事なサービスだ!」
「でも、善意による寄付に頼っている限り、浸透率がどうしても寄付文化や国民性に大きく左右されてしまう。」
「そういう寄付は継続性が低いという傾向もあるし、長い目で見て持続的な支援ではなくなってしまう可能性が高いぞ・・・!?」と。
う〜む。どうにかして、「寄付」や「支援」をもっと「楽しいもの」にできないものだろうか・・・????
そんな風に頭を悩ませていたとき。
2021年に、KiHeiTai EstoniaはNFT市場の拡大やDAOという組織形態の誕生を目の当たりにしました。
「NFTやDAOを活用すれば、支援する側にも経済的利益やエンタメ性などのメリットが生まれる。そうすれば、より広範な人からの支援が期待できる上に、継続性も高められるのではないか!?!?」
そう考えたKiHeiTaiメンバーは、オープンタウンプロジェクトの実現に颯爽と乗り出しました!
立ち上げの経緯や想いについて 詳しくはぜひ、運営チームの阿部によるこちらの記事をご覧ください!!!↓
なぜ「自律分散型」を追究するのか?
そんな訳で無事この世に産み落とされたオープンタウンプロジェクト。そしてその第一弾となるSavanna Kidz NFTプロジェクトですが、
私たちSavanna Kidz運営チームがDAOに着目する理由は、
そうしたら支援する側が楽しいから!・・・というだけではもちろんなく、
自律分散型の組織だと、支援を受ける地域も、より良い支援を受けることができる!!と考えているからです。
Savanna Kidz NFTプロジェクトを含む全てのオープンタウンプロジェクトで、私たちは
「地域社会の真のニーズに耳を傾け、そのニーズを考慮した上で、地域社会の発展を支援すること」と
「地域社会の人々の個性が尊重され、大切にされていること」を大事にしたいと考えています。
そのためにも、意思決定権を中央で管理する人達が独占するのではなく、みんなで共有しよう!民主的に、透明度の高い方法で決定しよう!という考え方は、とーっても大事。
そういう意味で、中央管理者が不要で、情報を分散管理できる(故に透明性も高い!)DAOは、私たちの実現したい未来と仕組み的にも思想的にもマッチしているのではないかー?(キラキラキラ!)
という訳なのでございます。
とはいえ、Savanna Kidz NFTプロジェクトのDAOも、現状としては前回の記事でご紹介したDAOの定義における「事実上の定義」の状態。
つまり、完全に中央管理者が排除されている訳ではありません(そして必ずしも「理想の定義」のDAOの実現を目標としている訳でもありません)。
ですが、カルング村の市民団体と綿密なコミュニケーションを取ったり、現地住民やNFT購入者にも意思決定権を分散したりすることで、可能な限り民主的に透明性高くプロジェクトを進めています。
Savanna Kidz NFTプロジェクトの計画決定プロセスについてはぜひこちらのページもご覧ください♪
Savanna Kidz NFTプロジェクトが実現したい未来〜自律分散型の都市が世界中に生まれたとき〜
Savanna Kidz NFTプロジェクトでは、現在次の図のような形で独自の財源を確保し、ウガンダの貧困地域の支援に繋げています。
現在は、KiHeiTai EstoniaがNFTを作成・販売し、その売上の半分をまちづくりの資金としてカルング村に送金している形です。
ですが将来的には、世界中に100のオープンタウンをつくるのと並行して、NFTアートの作成から販売までを支援を受ける側の地域で行えるように支援していく予定です!
支援先の地域社会がより自律的にアクションを起こせるような体制を整えていくことで、
今はまだ政府からの支援が届かず、貧困やその他の社会課題が未解決のままになっている地域でも、人々が自分たちで行動を起こして自分たちの未来を自分たちで決めることができるように支援したい。
そうすることで、外部からの支援を待たなくても自分たちで必要な財源を集め、自分たちで民主的で賢明な意思決定を下すことができる地域社会を世界中に増やし、
結果的に何千人、何万人もの人々を貧困から解放できるかも知れない!!
いや、適切なツールと人々の意志をもってすれば、必ずそのような世界は実現できるはず!
そう信じて、日々私たちは活動を続けています。
最後に
さて、いかがでしたでしょうか?
Savanna Kidz が革新的なテクノロジーを活用したい理由、その根本にある、より良く、より公平な世界への渇望(!!)と希望(!!!)を感じていただけたなら、嬉しい限りです!!!
次回からの数回は、これまでしばらく扱ってきたオープンタウンプロジェクトの仕組みや概念、思想的な部分からしばし離れ(と言いながらちょこちょこ挟んでしまうかも知れませんが…)、
カルング村のことや、カルング村で進んでいるまちづくりの進捗などについて、更新していけたらと思っています☆
そして、何か質問や書いて欲しいトピックなどがある方は、ぜひぜひ公式Twitter宛にメッセージをお送りください!
いつでもお待ちしております♪
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◉ Savanna Kidz NFT プロジェクトについて(英語):https://www.savannakidz.com/
◉ Savanna Kidz NFT プロジェクトについて(日本語):https://open-town.notion.site/open-town/Savanna-Kidz-NFT-bd57d35a109649d68f4432931544512d
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