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ニューヨークからテキサスへ(1) MoMA, メトロポリタン美術館 (NYC, 2018.10)

ああ憧れの街、ニューヨーク。
不可能なんてない、夢が叶うコンクリートのジャンクル。
I want to be a part of New York, New York.

これまで憧れを募らせつつも行く機会に恵まれなかったのだが、仕事をきっかけに訪問できることになった。
同時に、ノースカロライナ州都ローリーやテキサス郊外の街プレイノもまわることに。

主目的はビジネスのため観光の時間はそう多くなかったけれど、趣の異なる3都市を訪れることができた。

旅行時期:2018.10
同行者:無し
テーマ:NYCでアートを楽しむ
■Day1(Sun.) HND→JFK NYC泊(本記事)
Day2(Mon.) NYC
Day3(Tue.) NYC→Raleigh(NC) Raleigh泊
Day4(Wed.) Raleigh→Plano(TX) Plano泊
Day5(Thu.) Plano
Day6(Fri.) Plano→(LA経由)→
Day7(Sat.) HND着
この旅の動画はこちらからご覧ください。

出国からニューヨーク市内到着まで

出発の日。10月下旬の日曜日午後、羽田へ向かう。

同行という形で入れてもらったラウンジでは、数種類の日本酒が飲み放題。

おにぎりやおかずも食べ放題。海鮮丼やうどんの注文もできる。名物のカレーライスもある。

遅延もなく無事搭乗して初めて、無償アップグレードによりビジネスクラスの席が割り当てられていたことを知る。なるほど言われてみれば若番だった。初めてのビジネスクラスでのフライト。幸先のよいスタート。

シャンパン。

ノベルティはニールズヤード。

夕食。洋食を選択。

鴨肉。私はぼーっとしていてこれがメインだと思っていた。が・・

その後大きなお肉が来て驚いた(庶民が過ぎる)。さっきのものは前菜だったらしい。たしかにメインは牛肉と書いてあった。

デザートも美味しい。秋の味覚の栗をふんだんに使ったモンブランとフルーツ。

食後2時間程度経過した頃に就寝。6時間程度の睡眠の後、起きて映画「オーシャンズ8」をみる。

途中、軽食で注文できる"うかい"の豆腐スープが美味しそうだったので注文する。美味しい。

朝食の時間。しばらく和食が食べられなくなると思い、和食を注文。

「ティファニーで朝食を」を見て高揚した気分のままJFケネディ空港に到着。タクシーに乗り込んだのは日曜日の11時頃だった。

仕事の都合上、この日曜日午後しか"観光"はできない。
夜は会食がセットされている。MoMA、メトロポリタンミュージアム、グッゲンハイム美術館とノイエ・ギャラリーに行きたい。5番街を歩きたいし、夜景も..時間が足りない…。

昼前にキタノホテルにチェックインすると、ロビーに見覚えのあるネズミのような犬の銅像が目に入り、思わず記録する。

銅像に別れを告げ意気揚々と街に繰り出した。途端、あまりの寒さに「こんな寒さで街歩きと美術館巡りなんてできるのだろうか・・」という不安が頭を擡げる。
日本ではコートを羽織るか迷うくらいの気温だったが、ここニューヨークでは記録的な寒波のため10月下旬の昼間にして気温は2-3度。行き交う人々はダウンコートを着て、ニット帽を被り手袋をはめている。寒い・・。しかし、行くしかない。

ニューヨーク街歩き

寒さのあまり小走りになりながらニューヨーク公共図書館本館の前をとおり、速やかにLOVE / HOPEスタチュー・カーネギーホール前を通過してMoMA(ニューヨーク近代美術館)へ。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)

MoMA着。本当に街中にあった。

エントランスはシンプルだけど、中庭や中二階からロビーを見渡した景色が良い。

ずっと観たかったゴッホの作品に加え、ワイエス(Andrew Wyeth,1917 - 2009)の「クリスティーナの世界」をまじまじとみることができて嬉しかった。

マグリット絵画の不穏さよ。好き。(この絵を一時期スマホのロック画面に設定していたら、電車で周りの乗客の目に入ったらしく、ビクッとされた)

いや〜、ジャクソン・ポロックですね!(完)という感じ。

意外と人気だった。

こちらも、バスキアですね・・という感想。

これがワイエスの絵。廊下にそっと展示されているためか、あまり目に留めている人がいなかった印象。

この絵、少し和の要素も感じさせて素敵。良いデザイン。でも作者忘れた。画像検索をしても判明せず。

ザ・モンドリアン。

1つ丸ごとモネの部屋。

光と陰と映像を使った企画展も良かった。

ストアでお土産用のマグネットを2つ購入。滞在時間5分。

MoMAを出た後、五番街のトランプタワーとティファニー本店を流し見して、セントラル・パーク内をダッシュする。

五番街

これが家賃650万円/月のトランプタワーか・・。

ベタなニューヨークの風景も写真におさめる。

セントラルパーク沿いには露店が数多く並んでいる。お昼ご飯として、チリドックを買って食べながら走る。どうみても滑稽だ。必死である。
そんな必死の「巻き」が功を奏して、THE MEDには2時間滞在できる計算に。

メトロポリタン美術館

♪タイムトラベルは楽し メトロポリタンミュージアム♪というポップな歌詞と裏腹な映像で子ども心に深いトラウマを植え付けたあの曲。ついにメトロポリタンミュージアム♪に降り立つのだ。

メッドガラ(2018年のものは最高だった!)というイベント名からも分かるとおり、この美術館は『THE MED』という愛称で呼ばれているそうだ。

このTHE MED、想像の数倍豪華だった。残念ながら数時間前にみたオーシャンズ8のパーティー会場だったエジプト神殿は改装中、屋上も強風のため閉鎖中ではあったが・・。

自然体では2時間ではとうてい周りきれないことが分かっていたので、事前に5冊ほどのガイドブックを読み込んで見たい作品とその位置を抑え、回り方をシミュレーションしておいた。
このやる気はもっと別のところに使うべきだと自分でも思う。

ともあれ、密に下調べをしておいた甲斐もあり、首尾よく見学できた・・ものの、想像を絶する広さにくじけそうになった。2日ほしい。せめて半日ほしい。

フェルメール!

人が少ないので、こんなに寄ることもできる(カメラの望遠)。

クリムト!!強そうな女の子が良い。後ろにいたヨーロッパ人ぽい老夫婦の奥様も「なんて強そうでふてこい感じなの!可愛いわ!」みたいなことを言っていた。

エジプトコーナーも良かった。

これはカバのウィリアム。

このモチーフは、トラと蛇なのか、猫とウナギなのか。

MoMAにしてもMEDにしても、日本の美術館とは比べ物にならないほどの人口密度が低い。そしてスケールが大きい。日本は土地が少ないから仕方ないけど・・。

ゴッホ!!ゴッホの描く花と人物が好き。

シニャックやモネも。

この絵、気に入って数分かけて観た。が、作者もタイトルも忘れた…

そんなときの画像検索。ここではきちんと正しい答えを導いてくれた。
マクシミリアン・リュスというフランス人画家の作品でした。


ギリシャ美術やアジア・中東系の展示も気になったが、時間の都合により流し見程度で。

絵画以外の企画展もチラ見したが、かなり良かった。

これはアーティストが夢想する理想の都市に関する展示。

二時間ほどで見学を終え、後ろ髪を引かれる思いで、グッゲンハイム美術館へ。

グッゲンハイム美術館

かたつむりの殻と評される特徴的なデザインを有するフランク・ロイド・ライト建築の美しさに惚れ惚れする。

作品展自体は私自身の好みとはあまり合致しないものだったので、滞在時間は45分程度だった。

建築の形状を模したグッズが多い。個人的には欲しいとは思わないが・・

美術館前の通りもデザインされていて素敵。

再びダッシュして、ノイエ・ギャラリーへ。

ノイエ・ギャラリー

このギャラリーは写真撮影禁止なのが残念ではあるが、ゴージャスなクリムト作品と10cmくらいの距離で見られる素晴らしい空間だ。

素描もよかったが、やはり名物の黄金のアデーレ。ディテールが秀逸。

この作品がNYCに展示されることになった事の顛末は「黄金のアデーレ 名画の帰還」に詳しい。
あまり観光客も多くなく、アデーレを独り占めできた気分だった。
アデーレを見る→他の絵を見る→戻ってアデーレを見る→・・ということを繰り返し、合計30分くらいはこの絵を鑑賞していたように思う。

(あまりに長くなってきたので、続きは後編で)

この日のBGMはこちら。