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思い込みの恐怖!有名なラーニングピラミッドの誤り


オープンダイアローグに魅了されてから、「人間」に俄然、興味が湧くようになった。それで先日、下記を研修で教わった。

これは「ラーニングピラミッド」図と言い、人は講義を聞くよりも、「他人に教える」と記憶が定着する、とあったので、私は書くことにした。

一応、連載経験のある身なので、出展元を調べた。
すると、驚愕の事実が!

国会図書館のサイトには、こうある。

著者の意図に反して実践的なモデルと捉えられるようになり、具体的な数字も後から付け加えられたもので、実際には根拠となる研究は行われてはいませんでした。(中略)同記事ではこの「学習のピラミッド」モデルに根拠がないことは広く知られているにも関わらず、未だに教育に関するプレゼンテーションや文献等で引用される「ゾンビ」であるとした上で、なぜ未だに人を惹きつけるのかについても論じています。

また、このピラミッドモデルがでたらめであることを知っている教員も増えてきているため、プレゼンテーションの中で「学習のピラミッド」モデルを出すことは発表者自身の信用を損なう、とも指摘しています。逆に教員がこのピラミッドモデルをポジティブに引用している場面に遭遇した場合には、注意深く対応することも同記事では薦めています。

国立国会図書館のサイトより

なんと!

私が驚くのは、研修(約10万円)で、講師から学んだのに、そこの信憑性がなかったという点。あの講師に、「先生~、違いますよ~!」と教えて差し上げたい。そうしないと、次の生徒に同じ情報が伝わってしまう!

きっと、講師自身もどこかで学んで、展開したのであろう。
が、その「思い込み」注意しましょう!


脳の記憶を塗り替えましょう。

このように、あなたは自分で思っているより、はるかに強く、自分の持つ記憶にコントロールされながら生きています。
(中略)
落ち込む人がいるかもしれません。そんな人にグッドニュースです。それは記憶は、変えられるということです。

自分を変える「脳」の習慣(宇都田雅巳著)

今日は、本当は「脳」の話を書きたかったのですが、誤った情報を発信するところだった、ということに驚きすぎて、違う内容になってしまった。


脳の話はまた次の機会に書きたい。


くれぐれも、情報の発信には、お互いに気を付けて、間違ったことを流さないように、気を付けたい。

by桜子


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