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こんにちは!
OPEN AIR LAB学芸員の松本です。

春は多くの動物にとって子育ての季節です。私は4月から現在までホンドギツネを定期的に観察しています。今回はその様子についてご紹介します。

ホンドギツネとは?

本州に生息するキツネの一種です。同じくらいの大きさの哺乳類のタヌキやアナグマに比べて山間部よりは平らな草原を好みます。東京西キャンパスのある上野原市は急傾斜地の多い中山間地域ですが、一部の平地を中心にホンドギツネを観察できます。たまに大学構内でも見られます!
先日実施された、アニマルサイエンス学科の実習で構内にセンサーカメラを仕掛けたところ、ホンドギツネも撮影が出来たそうです(学生談)

学内に設置したトレイルカメラに映ったホンドギツネ(松本撮影)

観察してみた

4月中旬くらいから、昨年度にキツネが観察できたポイントに通いキツネを探しました。4月中はキツネの成獣は観察はできましたが、子ギツネは見当たらず。5月2日に今年初めて子ギツネが観察できました。

キツネがよく見れた場所

何度も観察しに行くと、今年は特に畑とその周辺の草地を子ギツネ達が遊び場として利用していることが分かりました。子ギツネは5頭いるようで、夕方近くになるとこの場所で走り回ったり兄弟でじゃれ合う様子が観察できました。

じゃれ合う子ギツネたち

子ギツネ達が遊んでいる様子を観察していると、奥の方ではお母さんが私をじーっと警戒していました。隠れて見ていましたが、お母さんは騙せません(子ギツネたちは気づいていないか気にしていない)。なるべくストレスを与えないように気を付けて観察していますが難しいです。(何日間も観察しているので、最近は親ギツネの警戒は弱まった気がする)。

こちらを警戒する親ギツネと気にせずに甘える子ギツネ

動画でも子ギツネ達の行動を撮影していました。
一つ目の動画は、植物で遊んでいたら隣の子ギツネが乱入して取っ組み合いになる様子です。乱入してきた子も植物が気になるようですね。

二つ目の動画は、ゴミ(発泡スチロールの欠片?)で遊ぶ子ギツネです。

子ギツネ達は落ちてる物が大好きで、掘り起こした植物、木の枝、ゴミなどなんでもおもちゃにして遊んでいます。そして、気づいたら兄弟での取っ組み合いに発展し、急にスンっと遊びが終わり次の興味に移っていく。そんな様子がよく見られました。

ブリコラで特別展示

ということで、ブリコラでは6月中旬ごろまで期間限定でキツネの動画を解説スライドを展示しています。先ほど紹介した動画以外にも多数の動画を流しています。キツネの動画が撮影出来たら追加も予定しています。ぜひブリコラに来た際にご覧いただけると嬉しいです。

展示は予告なくレイアウト変更、展示終了する場合があります。

おわりに

今回は大学周辺で観察したホンドギツネのこどもたちについて紹介しました。ホンドギツネは河川敷など広い草地のある場所は気づいていないだけで生息していることもある哺乳類です。もしかしたら、お近くの環境でも子育てしている最中かもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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