「あたまきん」 小ネタ
不動産
夫:あ、もし、こちらの物件に決めるとしたら、どれくらい、入れたらいんですか、いいんだよなぁすんごく
不動産屋:そうですね、頭金でしたら、やはり多ければ、多いほど、はい、良いですね、もちろん住宅ローンも設定が違ってきますんで
夫:あ、日当たりも南向きで67階で高層階だし、いいんだよなぁ…バルコニー?
不動産屋:はい、バルコニーは20ヘーべあります。この地域はなかなか最近注目されています地域ですし、この金額では掘り出し物かもしれないですね
夫:あ、やっぱりそうですよね?麻布百番でこの金額だもんなぁ、不動産屋が言うんだもん、こりゃ、本当に、うん、4000万は安いよなあ
妻:しかも新築ですし、内装もよかったわよねあなた、ムフフフ
夫:あ、それで新築なんだよなぁ…よし!決めた、
不動産屋:ご契約される、よろしいですか?
夫:あ、おう!、ほぼ決定です、決めた!よろしくお願いいたします!
不動産屋:ありがとうございます、では、はい、こちらが一応契約書になりまして
夫:あ、ここね、はい…
――――――――――――
不動産屋の受付嬢:先日のご夫婦のお客様からお電話が来てます、内線2番です
不動産屋:ほい、ほい、…先日はお世話になりまして、どうされました?外?道に出ればいいんですか?一旦電話切って?、はい…今いきますね
ガチャン
スタタタ
不動産屋:先日は、どう…え?
夫:あ、これでいいかな…?
不動産屋:な、なんのまね、ですか…
夫:あ、タマキン、納めにきました。いいよ、触っても、今日は特別だし。
妻:あなた、最高よ(小声で)睾丸の美中年…
不動産屋:…、え?え?
妻:夫のここ一番の姿を見守るのも妻のつとめ、さしずめ2つの金メダルの授与式と言ったところでしょうか、はい。ムフフフ…
不動産屋:…。
妻:不動産屋さん?、あなたも男の子なんだから年上からの、こういうものは素直に受け取っておくものよ
夫:あ、タマキン、はい。ほうらね
~~小話「あ、タマキン」完~~
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