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子育ての日々

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子どものいる暮らしを楽しく。読み聞かせのアイデアなどをご紹介します。
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2021年6月の記事一覧

親ではなく、ひとりのおとなとして…。

親ではなく、ひとりのおとなとして…。

絵本「ぼくのおじさん」
作:アーノルド・ロベル 訳:三木 卓 文化出版局

突然の悲しみに遭遇した人を支えようとするとき、どんな言葉をかけ、何をしてあげればいいのか…もし、それが子どもであったなら?
ここに、静かな答えがある…とおもった。

たまたま同行しなかった家族旅行で両親が事故に遭い、突然孤児になってしまったゾウの少年。
ひとりぼっちになった少年のもとへ、彼を引き取るためにおじさんが現れる。

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きょうだいって、ちがっているから面白い!

きょうだいって、ちがっているから面白い!

今日は夏至。
昼間が最も長い一日・・・なんだか、それだけで嬉しいのは、いきものは太陽が好きだからなんだろうなー。
まだ梅雨の最中ですが、陽射しがキラキラとまぶしい。
今日は、美しい梅雨の晴れ間を思わせるような一冊をご紹介したいと思います。

アメリカの絵本作家でコラージュの名手、エリサ・クレヴェン作「ぼくの水たまりバケツ」(たがきょうこ/訳 徳間書店)。

実はこの絵本も現在、品切れ状態(わたしが

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どこにもない世界。どこでもない世界。

どこにもない世界。どこでもない世界。

こんにちは。

いつもお読みくださり、ありがとうございます。

「なんだ!これは?」

 絵本作家であり彫刻家、民族学者でもあった土方久功(ひじかたひさかつ)の絵本「ぶたぶたくんのおかいもの」(福音館書店)を初めて読んだ時、わたしが発した一言です。
この驚きの感覚は・・・これまで出会ったことがない妙ちきりんなものに出会って驚いてしまったが、これはひょっとするとクセになるかもしれない、愛を持ってしま

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詩って、イイ から読んでみてよ。知らんけど。

詩って、イイ から読んでみてよ。知らんけど。

 こんにちは。
今日もお越しくださいましてありがとうございます。

 かれこれ20年くらい前の話になりますが…。
ブックトークや読み聞かせ活動を小学校で始めて5年ほど経った頃。
隣町の小学校から「国語の授業の一貫で、詩集のブックトークをしてほしい」との依頼を受け、会のメンバーと多数の詩集を読み込み、6年生の授業に臨んだことがありました。

 その時に、メンバー全員が「これは入れたい!」と言ったのが

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