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親との時間 子との時間 親の老いに危機感を覚える

父の状態が急に悪化した。

足腰の衰えが半端ない。
年齢によるものだろうけれど、自分で積極的に動こうとしていないことが裏目に出ている。
足が痛いといって一日中座っているからなのか、本当に立ったり座ったりに時間がかかるし筋肉も衰えている。
加えて耳が遠いこともあり、話が通じにくい。
それと関連してなのか、しゃべらないし話が食い違う。

一日中一緒にいる母には相当な負担だ。
だからデイケアにも行かせるようになったのだが、ほんの少しの距離なのに多くの高齢者を車で送迎していく関係で、自宅から目的地まで一時間も乗せられているという。
帰りも同じだ。

午前中は特にやることもなく、ぼーっと時間を過ごしていて、話が出来るような人もいないという。

本人としてはデイケアに行くことがストレスになっている。

母としては一日父が不在でいてくれることで心理的な負担、時間的な負担等から解放されるのだが、このように父がストレスを感じていることで、母もストレスになっている。

結果、非常によろしくない状態。

子としては、なんとか仲良くやっていてほしいものだけれど、それも時間とともに難しくなってくることが予想される。
母のほうも怒りっぽくなったし自分の思うように相手が動かないと腹を立ててきつい言葉をぶつけている。聞いているほうが心が苦しくなるほどになってきている。

出かけられないしストレスもたまっているから、思い切って先週は新しくできた温浴施設に夫に協力してもらって連れて行った。

夫は足腰の弱った父の着替えも手伝ってくれて、大浴場でも安全に入浴できるように手伝ってくれた。

私は男湯には入れないので本当に助かった。

着替えも時間がかかるし移動にも時間がかかる。それでも連れて行ってよかったと思える日だった。

そして今週はお彼岸に入ったということもありお墓参りに連れて行った。

その後たのまれていた買い物をしたり雑務をこなしていたら昼になり、母の具合が悪いので夕飯も作ったりとしていたら本当に自分の時間がなくなってしまった。

正直言って、自分の仕事以外の時間を親の気持ちのために使うのは自分のメンタル維持のためにもよろしくない。

自分の休みはある程度自分のために使うべきだ。

今後、両親の状況がさらに悪くなっていって機嫌が悪くなったら、私は自分の時間をすべて取られてしまうのではないかと密かに恐れている。

そう、自分の健康や仕事のモチベーション、今後の人間関係を作るのにも自分の時間は大切だ。

思い切って全く何もしない日を作ってみた。

かなりのリフレッシュになる。

世の中には仕事の時間や子育ての時間以外を全て親の介護に使っている人がいて、状況や理由は人それぞれなのだろうけれど、周囲の力・制度を使って出来るだけ自分の時間を確保していかないと大変なことになるなと思った次第。

TwitterやFacebookを見ても押し付けられてしまったり一人でやるしかなかったりで自分自身の人生が辛くなってしまっている人をちらほら見かける。

こういうのはまずいだろう。

仕事にしても介護離職してしまい、復職しようにも年齢がネックになってしまったり、キャリアが中断していることで評価してもらえなかったりする事例も見かけた。

一つには自分から声をあげることだと思う。そんなに簡単じゃないよって思われるかもしれないけれど、何もできないで悶々としているよりは、たぶん前向きだし、結果はどうあれアクションしたことは自分の意思表示。

特に女性は我慢することに慣れており我慢が美徳と思い込まされているけれど、それはちょっと違うんじゃないのかと疑ってみるのは悪いことじゃない。

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