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スモールビジネスでは高価格販売をためらってはいけない

個人事業主・従業員5名以下のスモールビジネス専門コンサルタントの太田亮です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

前回の記事で、スモールビジネスは他社との差別化を徹底して行い、極力高い価格で販売するべきだと提案しました。

https://note.com/ootaryou/n/n716f1b29a4d5

今回の記事で詳しく解説したいと思います。

具体的にどのように差別化を行い、販売価格を上げるのか。

・新たな発売方法を設ける

デリバリーサービス・テイクアウトの開始、ネットでの発売、実店舗(代理店等)での発売、法人(個人)向けに発売など。
今まで行っていなかった発売方法を設けます。
新たな付加価値の提供となりますので、その分価格を高めに設定できます。

・高価格帯商品を設ける

品質を高めて価格を上げる。
量を多くして価格を上げる。
質・量ともに高めてさらに価格を上げる。
「プラチナ会員サービス」のようなお客様のプライドをくすぐるサービスを導入して価格を上げる。
回数券や月通い放題のようなサービスを導入し、来店頻度を高めてもらう割には割安なサービスを導入する。

・店主・従業員の親近感をアピールする

趣味・特技・家族構成・失敗談・おすすめ商品・こだわりをSNS・店内掲示・チラシ等でアピールし、店舗や従業員への親近感を醸成します。

お客様との結びつきを強くすることで、価格ではなく「このお店から買いたい」「この従業員から買いたい」という気持ちをお客様に持ってもらい、価格競争に陥ることを防止します。

7月6日付日経流通新聞にも掲載されていましたが、イラストが得意な従業員が毎回チラシに4コマ漫画を掲載し、それを見たお客様がお店のファンになってくれるという成功例もあります。

・小回りの良さをアピールする

小ロットや納期の柔軟な変更に即時対応できるようにし、「融通が利く」ことをアピールします。
小回りの良さはスモールビジネスの強みであり、大企業にはなかなかできない芸当です。

・デザインによる差別化

販売価格を上げる布石として行います。
極力お金のかからない方法で行いたいので、ホームページやチラシのデザインセンスを上げることにより、チープな印象を減らしたり、高級感を感じさせる働きがあります。
色合いの調節やフォントの変更だけでも、ガラッとイメージが変わる場合があります。

・安全性のアピール

新型コロナウィルスへの感染対策を他店以上に行うことにより差別化を図ります。


こうした取組以外にも、店主だけでなく従業員全員が起業家精神を持ち、創造性を発揮して値上げや高価格帯商品の開発に取り組むことが大事です。

考えるだけではなく、「とりあえずやってみる」ということも大事です。

上記で提案した内容は、すべて大きなお金がかからない方法です。
とりあえずやってみて、試行錯誤を繰り返し、ダメなら止めても大したコストはかかりません。

最初から「やっても無駄だ」「うちのお客様には通用しない」と決めつけることなく、実験力を発揮してみてください。

ご自身の商品・サービスを最大限魅力的なものに仕上げ、高価格で販売することを躊躇なく行うことができれば、生産性は飛躍的に高まります。

魅力的な商品をお客様に紹介しないことは、お客様にとってデメリットとなります。
ぜひ自信をもってお客様にブラッシュアップされた商品を提案してみてください。

今回の記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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