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散文

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2022年8月の記事一覧

閑話休題

閑話休題

食卓のテーブルに飾っているケイトウの花から種が溢れ落ちていた。小さな種。拾って翌年種蒔きをすると、立派な芽が出て、花咲かせてくれるだろうこと思うと、わくわくした。

妻が花瓶に活けてくれているタカサゴユリも、花期が終わると、雌蕊だけ残って、花弁、雄蕊、全て振り落とし脱ぎ捨てるところがなんとも面白く、世の中の男性の末路を見ているようで、私自身に準えてみても、決して笑えない姿である。

二人で楽しく、

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もやもや

もやもや

頭の中がもやもやする時には絵を描くようにしています。夢中で描いていると、頭の中がスッキリします。言葉にならない想いが言葉になり、整理出来なかった言葉が整頓されます。上手ではなくていいんだと思います。形に捉われず、夢中で描けたら。

夏の終わり

夏の終わり

夏が終わりつつあります。それは私の夏の終わりでもあります。気温、湿度、気圧、天気に心身がめちゃくちゃにされましたが、激しい恋に似て、去っていく寂しさに身を焦がしています。確実にフェイドアウトしていく夏は、私を振り回し続けたにも関わらず、たくさんの思い出と日焼けした素肌の痕だけを残して、いつまでも愛され続ける、ずるい奴なのです。