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性とは何か… ~中学2年生の恋~

『記憶を持ったまま過去に戻れるならいつ?』という質問がよくあるが自分はきっとこの中学2年生を選ぶと思う

学校にいる間の半分以上笑って過ごしていたほど楽しい1年だった

そのきっかけをくれたのが左斜め後ろの女の子 ショートカットでガチガチのスポーツ女子

だが いやだからか、彼女はマセテいた。要するに性的な事にやけに博識だったのだ  

彼女に出会わなければ私の性知識は同年代男子に周回遅れにされていたであろうことは間違いない 下校が同じの友人とコンビニでHな本を立ち読みしだしたのもたしかこの年からである

彼女とは程度の低い下ネタで爆笑を繰り返す日々を送っていたが あれは確か私と同じ部活の女子からの言伝で告白されたように記憶している

思い返せばこの年代のガキどもは告白やら付き合うやらが流行っていたのかもしれない年頃だから仕方がないか…

無事付き合う事になったはいいがいかんせん付き合ってからどう行動に移し、何をするのが正しいのかは誰にも教わっておらず この子とも特にデートなどはなく教室や放課後話すだけの妙な間柄で終わることになる

読むべきはエロ本ではなく少女漫画だったのだ 今更遅すぎるが

終わった理由は私の嫉妬のはず、確か。

彼女は明るく誰とでも上手く話す子だったために正直1匹の雄としては我慢できなかったのだろう この癖は今も治っていない 私は嫉妬深いのだ 器の小さい男である

ただ彼女の授業のおかげもあり中学2年生で初めて自分から女子に告白するという偉業も達成することができた 男女の情事はさっぱり何も起きていないが自ら行動に移すというステップでいえば大きな前進と言える、、、はずである 多分。

この子との思い出が大きい理由は中2で完全には終わっていない事 クラスが変わり色々と環境が変わったがどうやら彼女は別れた後、中3になっても私の事を好いていてくれたらしく 同じパターンでもう一度告白してきてくれたのだ

だが私は断った、きっと同じ事になると悟ったからだ

『本当に好きなら直接言って欲しかった』と言伝をくれた友人に返した記憶は濃い

しかも話はまだこれで終わらず ごくたまに話す友人として関係は続き 卒業を迎えた頃 手紙を貰った

少し遠回しではあるが内容は確かに告白の手紙だった

○○高校に行くことは知っていた どうやら部活関係での進学だったらしい

手紙にはある時期を目途にもう一度会いたい、的なことが書いてあった

残念ながら私は中学卒業後生活が一変したため彼女と会うことは無く中2からの縁はそこで漸く終了する


今だからこそ断言できるが私は彼女に下手に手を出さずに終わる選択を取れたことを正しい道だと思ってる

ここまで好きでいてくれた人に対して適当に付き合って適当にヤるなんて腐れ外道な行為を仮にもとったのならば地獄行き確定であろう

彼女の恋は叶わなかった ただそれだけでいい 叶わないという人生は間違いではなかった


かなり前になるが同級生の話で彼女は結婚したと聞いた

もう会う事はないが過去の友人としてここに祝いの言葉を書いておきたい

おめでとう!

今世間はこんな惨状になってしまっているが末永く幸せでありますようにと願う。

          ~中学2年生の恋 FIN~