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はじめまして、大沼農園です。


本当にはじめまして。

大沼農園とは、宮城県 南三陸町という、海と山に囲まれたちいさなまちの、ちいさな農園です。

2019年4月に農家になり、まもなく1年が経ちます。

栽培品目は 栗を中心に、桃・ブルーベリー・いちじく・その他野菜 を栽培していきます。
(書くタイミングを失ってしまったのですが、トップの画像は私の農業の師匠のお家にあるかまどです。炎が綺麗ですよね…!師匠のお家では、朝4時と夕方16時に毎日火を炊くそうです。画像だけでもすごくリラックスできるのでお裾分けさせてください!)


大沼農園の一話目は、
私がなぜ農家になったかを一番先にお話したいと思います。

通勤・通学前の、もしくは帰宅後の、休憩中の、就寝前の、貴重なお時間を今から7分ほど頂戴し、興味が少しでもある方に読んでいただきたいです。


農家になろうと決めたのは18~19歳の時です。

高校三年生の冬まで、私は将来やりたいことが全く思いつかず、両親のちいさな会社を少しでも助けるかという軽い気持ちで、県内の経済学部のある大学進学に向けてぼんやりと勉強していました。

そんな中私は、高三の時に『一次産業を捨てた国は亡ぶ』というセリフが衝撃的なセミナーを受けました。

私はそこで、どんなにちいさな村にも、まちにも、景観や先祖代々守られてきた土地を数百年経った今でも守り続ける農家さんがいるということに気が付きました。

幼い頃から見ていた田園風景や綺麗な花壇は農家さんの努力の結晶で、私がおいしいおいしいと食べていた野菜やお米、果物はすべて農家さんの魂から生まれた産物でした。

それに気づいた私は、南三陸にもそんな農家さんがいることに驚き…
農家さんがいることに驚いたというか、私はそんな当たり前のことに気が付けないでいた自分に驚きました。


その後は、農業大学校へ進学しました。

入学してすぐに、のちに私の師匠となる農家さんの元で、一か月間の研修を受けました。

そこで過ごした一か月間は、何よりも楽しかったです。
体験させていただいたのは、牛のお世話、りんごの収穫と木のお手入れ、野菜苗の植え付けや種まき、稲刈りに籾摺りなど…
震災前のような、スロウで穏やかな一か月間でした。

その農家さんのお家にある樹齢数十年にもなるりんごの大木に触れると、すごく穏やかな気持ちになります。

私にはこのまちで、この風景を守る責任があると思いました。
そして、農家になろうと完全に決意したのはこの時です。

すごくちいさな力でも、南三陸の関係人口を増やすことに繋がり、もしかしたら南三陸でまた夢を叶えたい人のちいさな力になるかもしれないと。


農家になると決めてからは、あっという間でした。

学生の間に、学生寮から往復三時間をかけて南三陸へ通い、毎週のように農地を探したり、新規就農(新しく農業をはじめること)するための準備をしました。

卒業した翌日に、南三陸町でたくさんの方の助けを頂きながら、無事農家になれました。
現在は桃やブルーベリーなどの果樹を管理しながら、来年夢だった栗園をとうとう南三陸に開くための準備をしています。
また、 新規就農者が時間を無駄にせず、自分の六次化の研修も兼ねながら、さらに農作業と両立しながら、お金を稼ぐ方法 も具体的に模索中です。
(若干タグでネタばらしをします!笑)

それはぜひ次のお話で語らせてください。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

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#大沼農園 #自然卵のクレープ #農業 #農家 #六次化 #移動販売

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