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写真日記2024.04から

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      ベトナム ホーチミン旅

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        2024.2.20日記

        • 2023.12プレイリスト

          忘年会、クリスマス、新年にぴったりなプレイリストになりました。 魅力(g rina) pure (showmore) センチメンタルジャーニー(田我流) arcades feat.nene (kid fresino) 夜に唄えば(田我流) folklore (クラムボン) a long day (zin) hairdown (mariya) tolerance (g rina) 喉仏のクリスマス(kansano) 12345 (tokyo critters) i’m not

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          2024.01プレイリスト

          一年の初めは飛ばし過ぎずメロウな曲と。 君に夢中 automatic badモード 中央フリーウェイ

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          潮騒-三島由紀夫 温もりが鮮明

          潮騒-三島由紀夫 温もりが鮮明

          マチネの終わりに

          重厚感のある日本語の美しさを楽しむことができる小説。 美しい。 この言葉に尽きます。 1.奏でる音を感じる心情描写の強さ 芸術やギターに詳しくなくても、その素晴らしさを美しい文章から感じることができた。さらに一貫して美術館のような厳かな雰囲気があるのに重すぎず、気持ちの良い緊張感を感じた。 特に驚いたことは、音色に関する直接の描写は少ないのに、なぜか主人公の奏でるギターの音が手に取るように分かること。心情描写の濃やかさによって、主人公の奏でたい音までも想像することがで

          マチネの終わりに

          実写版リトルマーメイド

          お父さんと見に行って欲しい映画 久しぶりに両親と映画に行った。幼い頃から大好きなアリエルの実写映画。ファンタジー要素強めで父親は楽しめるかなと少し不安だった。 けれども、見終わるとその不安はゼロに。父も私も大号泣。家族で見にいくことができてすごくよかったと思った。 特に涙が止まらなかったのは、アリエルの父トリトンの娘に対する愛情が見えた瞬間。涙を流すことができない人魚のアリエルは、その時に初めて涙を流すことができたのだった。 父と娘の関係は、思春期を過ぎると少し恥ずか

          実写版リトルマーメイド

          サイダーハウスルール

          主人公ホーマーの波瀾万丈な人生を綺麗に写した映画でありつつ、妊娠・堕胎について誤魔化さずに過不足なく触れていてとても素敵な映画だった。 私はまだ22歳で、普段なら妊娠は遠いと感じてしまう年齢。けれども、ホーマーの心の動きには自分に近いものを感じて、いつの間にか他人事とは思えなくなっていた。 映画を観進めていくと、望まない妊娠をされた方に対する理解の浅さを痛感した。私の生まれ育った場所では若くして妊娠をする人が少ない。環境を言い訳にしていいわけではないが、妊娠という話題に触

          サイダーハウスルール

          みどりの月 角田光代

          身勝手な人にイライラするのは、他人を考える人? みどりの月・かかとのしたの空 2本の中編。どちらも主人公と気持ち悪い女の関係を描いていた。 気持ち悪い(主人公から見て)女の共通点は、自分の欲に正直すぎること。これらが主人公をイラつかせている。けれど、言い方を今風に変えたら「自分らしく生きてる人」。なんだか立派な人に見えてしまう。自分らしくとか人の目を気にせずとかsnsで見ない日はないくらいに自分らしくいることの美学を刷り込まれている私。あれ、私利私欲で生きていいんじゃ…と

          みどりの月 角田光代

          「サクッと」が美味しい理由

          今日スナック菓子を食べていて思った。 この味が食べたいんじゃなくって、「サクッ」とした食感が欲しいんだなと。 スナック菓子や米菓を食べるのは、酒のつまみか、YouTubeを見る時のおともが多い。 あと、ストレスが溜まった時。 なにかを適当に噛みたくて、無心になりたくてついつい「サクッ」に手が伸びている。 それに、「サクッ」をするととても気持ちがいい。奥歯に力を込めると少しの抵抗感から一気に殻が崩れ、同時に頭蓋骨に音が響く。これ一種の依存性があるんじゃない?と思うほどの心地

          「サクッと」が美味しい理由

          みんなが「あの人苦手」って言えないくらい強くありたい

          みんなが「あの人苦手」って言えないくらい強くありたい

          ガーデン 千早茜

          匂いの強い小説。 花、体臭、街。匂いの描写が生々しい美しさを際立たせていた。 主人公が、意思疎通のできない植物と暮らすことを悦びに感じる男だからこそ、匂いや質感の濃い文章になったのかな。 植物と話はできない。主人公は植物の気持ちを艶や湿度から感じることが必要だと思っている。けれども意思疎通のできるはずの人間も同じように心のうちを感じ取ろうとすることが必要なのだ。主人公がそれに少しずつ気付いていくのがとても面白いところ。 自分の心のうちを全て曝け出す人はこの地球上に1人

          ガーデン 千早茜

          あとかた 千早茜

          一方通行の愛。超心情写実的現代書物。 6人の目線で描かれる恋愛や情などの心の動き。私の愛する人は私でない人を愛している。そして私もまた違う人から愛されている。 想いの堂々巡りになってしまうはずの6人が少しずつ絡み合って関係を造っていくさまが生々しいまでの温度感で描かれていた。 複数人の視点があったからこそ登場人物たちの心の繋がっている部分を感じられたような気がする。 千早茜さんの本は人肌が恋しくなってしまう。

          あとかた 千早茜

          ノルウェイの森 村上春樹

          登場人物全員が22歳の自分の周りにいる友達のように感じられた。 僕が落ち込むと自分もすごく落ち込んだし、少し気が楽になった時は無意識に頬が緩んでしまった。 それくらい青春時代にぴったりな言葉選びと文章全体の軽さがあって内容と言葉のチューニングが完璧だった。 終わりはびっくりするくらい呆気なくて、本文の続きのまま終わってしまった。けど、それがこの小説にはぴったりだったし、これからもどこかで僕と緑が生きていてくれるって思えてとても素敵な終わり方だと思った。 手紙に関する発見

          ノルウェイの森 村上春樹

          コンビニ人間 松田沙耶香

          藤紫の透明なセロハン。一度も描写されていないはずの景色が思い浮かんだ。 もっとも人間にとって必要で不必要なものが削ぎ落とされた”完全系”の主人公。 主人公に対して共感も感じないけど嫌悪感もない。ここまでフラットに主人公を感じたのは初めての経験だった。ちょっとびっくりしている。 今思い返すと、主人公が感情を必要だと思っていないからなのかもしれないと思った。 作品自体の色水の中にどんどん入って行く感覚。作品のストーリーがドラマのように目立つのではなく、沼のように美しい文章だ

          コンビニ人間 松田沙耶香